NASAは、これまでで初めてブラックホールから出てくる何かを捉えます
NASAは、これまでで初めてブラックホールから出てくる何かを捉えます
(図 Planet Pixabay by Светлана Лис) (Fig.) アーティクル・イメージ
ブラックホール(black hole)の写真を見たことがあります。あなたが持っていると思うなら、私達はあなたが持っていないことを知らせて申し訳ありません。何故ならば、あなたがインターネットや映画の中で見たことは、アーティストがブラックホールのように見えるかどうかについてのアーティストの印象のイラストにすぎないからです。これを述べたからといって、理解するのに科学オタクである必要はありません。ブラックホールは通常これまでに引き込まれたものを吸い込むだけで、少なくとも今までは物事を吹き飛ばすことはありません。
(図 black hole named Cygnus X-1 クレジットNASA)
最近、NASAはマルコリアン 335(Markarian 335)と呼ばれる超巨大ブラックホールで、異常な何かを捉えました。マルコリアン335は、超巨大ブラックホールを含むセイファート(Seyfert)銀河[極端に明るい中心核を持つ、渦巻き銀河または不規則銀河]で、ペガサス座の324万光年離れたところにあります。この巨大なブラックホールの「コロナ(corona)」は、それがブラックホールから予期せず「発射した」ときに、核分光望遠鏡アレイ(Nuclear Spectroscopic Telescope Array、NuSTAR)を含む2つのNASAの最高の望遠鏡によって観察されていました。
それから途方もなく膨大な量のエネルギー光(X線フレア)が、吐き出されました。そのような現象が、教科書通りで無くなる前に起きたことがないだけではなく、私達は、ブラックホールについては、あまり多くの情報がありません。
セント・メアリー大学(Saint Mary’s University)のダン・ウィルキンズ(Dan Wilkins)教授は次のように述べています:
「コロナの発射をフレアに結び付けることができたのは、今回が初めてです。このことは、私達が、超巨大ブラックホールのパワーが、宇宙で最も明るい天体の一部なことを理解するのを助けるでしょう - これは間違いなく今までで最も重要な発見の1つです。」
ブラックホール自体は光を放ちません。しかしながら、それらは頻繁にその周りに光の輪で見られます、これは、粒子がそれに向かって引き寄せられて形成することで引き起こされます。
(図 超巨大ブラックホール クレジットNASA)
核分光望遠鏡アレイ(NuSTAR)のフィオナ・ハリソン(Fiona Harrison)主任研究員は次のように述べています。エネルギー源の性質は「ミステリアス」でしたが、しかし、この出来事を記録できると、ブラックホールのサイズと構造の性質に関する手がかりを、ブラックホールが実際にどのように機能するのかについての新しい情報が提供されると、言い続けましました。幸いなことに、マルコリアン335は地球から遠く離れており、当面心配することは何もありません。
NASAは言いました:
「これが起こり、コロナが私達の方向に発射されると、その光は相対論的なドップラー・ブースト(Doppler boosting)と呼ばれる効果で明るくなります。
これら総てをまとめると、このブラックホールからのX線フレアは、放出されたコロナにより引き起こされたことが、結果によって示されています。」
ブラックホールに関する総ての答えがそれらにあるわけではありませんが、この新たな出来事はNASAを極めてエキサイトさせたようであり、それらを理解する上で大きな前進です。
Black Holes Explained – From Birth to Death
(5:55) 2015/12/16
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