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何故、ハーバード大学の科学者達がこの恒星間の物体はエイリアンの宇宙船かもしれないと思うのか


何故、ハーバード大学の科学者達がこの恒星間の物体はエイリアンの宇宙船かもしれないと思うのか

(図 Eso1737a cropped ウィキメディア経由CC4.0 クレジットESO/M. Kornmesser)

 

  • オウムアムア(Oumuamua)は、私達の太陽系で、これまでに検出された最初の恒星間天体で、ハーバード大学(Harvard)の科学者達は、それがエイリアンの宇宙船であり得ると考えています。
  • 科学者達は、オウムアムアの振る舞いでの癖を説明するために捜し求めましたが、それが彼らを異常な結論に導きました。
  • オウムアムアが何であるか、それがどこから来たのかは誰にもわかりませんし、そして確実に正体を見抜くには遅すぎます。

 

Why Harvard Scientists Think This Object Is An Alien Spacecraft

(5:28) 2018/12/02

 

ナレーター: 私達にはミステリアスな新しい子供がいます。 天文学者達はそれをオウムアムアと呼んでいます。 これはハワイ語で、大雑把に「遠方からの初めての訪問者」です。 オウムアムアは、私達の太陽系でこれまでに検出された最初の星間物体[天体]です。 天文学者達は、それを2017年に、パンスターズ1望遠鏡(Pan-STARRS1 telescope)で発見しました。 そして、すべての壮大な発見のように、それは答えるよりも多くの質問を提起しました。 それはどこから来たのでしょうか。 それは何でできているのでしょうか。 そして、ええ、究極の質問でさえも、それはエイリアンでしょうか。 それは、最近の論文で2人のハーバード大学の天体物理学者達が提起したもので、次の提示をしています。オウムアムアは、ある種のエイリアンの宇宙船であり得ます。 そして、私達が彼らの1人と話をしたとき、その考えは、あなたが思うかもしれないのと同じくらい不自然に聞こえませんでした。

ローブ(Loeb) 私は、次のシャーロック・ホームズ(Sherlock Holmes)の格言を採用することを好みます。もしもあなたが不可能を除外するのならば、残っているものは何でも、それはありそうもないことですが、真実でなければなりません。

ナレーター: 現在の良い経験則(rule of thumb)はこうです、エイリアンは常に最も可能性の少なさそうな答えです。 けれども、ここに物事があり、現時点でより合理的な説明はうまくいきません。 たいていの天文学者達はこう思います、オウムアムアはおそらく別の恒星系からのはぐれ彗星です。 唯一の問題は、それは私達がこれまでに見たいずれの彗星のようには見えません、何故ならそれは、その印象的な尾を欠いているように見えるからです。

ローブ: 異常がデータに見られました。 そして、それは最も型にはまった説明では説明できません、この場合は彗星のガス放出(outgassing)[について]です。 そこで、私達は代わりの解釈を提案します、私が考えられるのはこれだけです。

ナレーター: しかし、オウムアムアが彗星のように見えないからと言って、エイリアンを決めてかかる想定をすることは極端に見えますよねぇ。 ハーバード大学の科学者達が、別の特性を説明したときではありません。 オウムアムアが私達の太陽系を通り抜けたのと同じくして、それは太陽の重力下での典型的な彗星の通常の経路をたどりませんでした。 むしろ、それはわずかにコースから外れましたが、これは重力だけでは説明できませんでした。 他の何か、未知の力もしかけていて、オブジェクトの振る舞いを操作していました。

ローブ: 私は、私達が彗星で見つけたガス放出以外の可能性を考えることはできません。これは、私達には彗星の尾が見えないか、または日光からの圧力が[観測でき]ないために、除外されているようです。 現在、[議論の]テーブルの上に他の提案はありません。

ナレーター: 太陽光からの圧力。 それは、風がボートの帆を押す方法と同様に働きます。 そうなので、太陽光はまたそれ[宇宙船]を推進するために宇宙船押せて、宇宙を通します。 ついでに言えば、私達はこれらを宇宙船のソーラーセイル(solar sails)と呼んでいます。 問題点は1つだけです。 日光による圧力は非常に軽いです。 あなたの手の上のハエの重さよりも軽いです。 この意味は、それが効果的であるためには、ソーラーセイルもまた極めて軽くて薄い必要があります。 例えば、2010年に、日本の宇宙機関は、重量がわずか 1.1ポンドのイカロス(Ikaros)ソーラーセイルを登場させました。 けれども最終的には、太陽光だけで、なんとか地球から 6,500万マイルを超える移動をしました。 そして、この種の力(force)が、ハーバード大学の科学者達がオウムアムアも推進し得ると考えています。 もちろん、それは、そもそもエイリアンが帆[ソーラーセイル]を作ったと言うことであるのならばです。

ローブ: まず最初に、私はこれが正しい解釈であるとは確信していません、何故ならは十分なデータがないからです。 なので、これは1つの可能性です。 私は、人々に論文を読むことを大いに勧めます。 もしも彼ら[人々]がより良いアイデアを持っているのならば、彼ら[人々]はそれを公開するべきです。

ナレーター: そしていつものように、誰しもがローブ氏の仮説に同意するのではありません。

 

ウェリック(Weryk) 彼らの説明について思うのは、それはデータが言うこととは対照的だと思います。 ご存知のように、私達は、以前に発表された私達自らの論文でその可能性を検討しました。そして、私達は、物理的に有効ではないとしてそれ[論説]を却下しました。 繰り返しますが、オウムアムアは決して自然物ものではない、と考えるための理由がありません。

ナレーター: それは、2017年にオウムアムアを最初に発見したロブ・ウェリック(Rob Weryk)氏です。

ウェリック: それで私達は、オウムアムアにはまだ氷があると思います、そして昇華する(sublimating)氷は、重力だけでは説明できないわずかな小さいキックを与えますが、しかし、それ[オウムアムア]が持っている塵は彗星が典型的に持つものより遥かに大きいと思います。 それで、私達はそれを地上から見ていません。

ナレーター: そうです、十中八九彼は正しいです。 オウムアムアは、彗星や小惑星のような自然の物体[天体]です。 けれども、ウェリック氏もローブ氏もそれ以上のデータがないと確かなことは分かりません。 そして悲しいことに、オウムアムアは、私達の望遠鏡の範囲を超えて、太陽系から出る途上にあります。 それで、このミステリーを解決するための最善の策は[何でしょうか]。

ウェリック: それで、オウムアムア自体は基本的に過ぎ去ってしまっており、地上から見るためには、かすか過ぎです。 私達は宇宙船のミッションを送る方法はありません、なので、私達は実際に2番目の物体[天体]を見つける必要があります。 それは私達に分からない多くの質問に答えるのを助けるでしょう。 ご存知のように、私は2番目のものを見つけることにとても興味があります。 もしも私が、それら総てを見つけられたのならば、良いですね。

 

ナレーター: そしてローブ氏は、次に探す場所に関して、既にいくつかのアイデアを持っています。

ローブ: 太陽系で、現時点でかなりたくさんあるはずです。 そして、それらの一部は、漁網として振る舞う木星(Jupiter)と太陽により捕捉され得ます。 そうなので、これらの恒星間天体の一部は、最初の通過後にこの太陽系に束縛されます。

ナレーター: それは正しいです。 これらの恒星間天体の一部は、私達の太陽系に捕捉されここにあるかもしれませんし、そして発見されるのを待っています。 天文学者達は、今後より魅力的な発見があるかもしれないように見えます。

 

 

----- 出典 -----

www.businessinsider.comwww.foxnews.comwww.bostonherald.comedition.cnn.com

 

----- 2018/12/04公開の記事を読んで -----

ビデオの内容を紹介する記事です。物議を醸したオウムアムアが観測されて数年経ちますが、その後の系外天体の訪問の報告はなさそうです。

オウムアムアは、太陽系の惑星公転面に対して垂直に近い軌道で入って来て、双曲線軌道で離れ去りました。のんびりと動いている太陽系の中の天体と違って、太陽との相対速度はかなりなものだったようで、現在は 約26キロメートル毎秒らしいです。

オウムアムアは、その葉巻型宇宙船を連想させる天然の天体としては例外的な形状です。加えて、この加速によるだろう軌道のブレが観測されたことにより、地球外知的生命のプローブ[探査機]ではないかとする推測が飛び交いました。結局、結論は出ずじまいのようです。

天文学者の頭の片隅には、地球外知的生命(エイリアン)の想定があることが興味深いです。

 

ʻOumuamua - Wikipedia ( オウムアムア - Wikipedia )

 

----- パズルのピース -----

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