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新発見の「ファーファーアウト」は、これまでに見た中で最も遠い太陽系の天体です


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新発見の「ファーファーアウト」は、これまでに見た中で最も遠い太陽系の天体です

(図 惑星 Pixabay)  (Fig.) アーティクル・イメージ

 

太陽系は、新しい距離チャンピオンを持っています。

天文学者達は、太陽から140天文単位(AU)にある物を見つけたばかりです。これは地球と太陽の距離の140倍で、これは約9,300万マイル(1億5000万キロメートル)です。もう少し遠近感が欲しい場合は:冥王星(Pluto)は約39.5 AUの平均距離で太陽を周回します。

ワシントンDC(Washington, D.C.)のカーネギー科学研究所(Carnegie Institution for Science)のスコット・シェパード(Scott Sheppard)氏は、先週の木曜日(2019年2月21日)に自宅の施設で開かれた講演会で、「これはプレスを熱する(This is hot off the presses)」と述べました。

 


'Farout’ Discovered! Farthest Observed Object In Our Solar System

(1:34) 2018/12/17

 

実際に、シェパード氏は、その話の間に検出したことを発表しました; それはまだ査読されていないか、あるいは論文として書かれてさえいません。シェパード氏は、彼は1月に集められた太陽系外の望遠鏡のイメージを見ていたので、直前の晩に、ファーファーアウト(FarFarOut)[現実離れした遠方のもの]と名付けた物体を発見したと述べました。

それは雪の日の良い使い方でした:シェパード氏の講演は、2月に行われる予定でした。悪天候のために、20人は来場できませんでした。(コチラで、54分のトーク全体を見ることができます。 シェパード氏は、39分30秒前後に、ファーファーアウトの話を始めます。) 

シェパード氏と彼のチームは、ファーファーアウトについてあまり知りません。結局のところ、彼らはそれを発見したばかりで、軌道計算をしたり、サイズ見積もりを計算するのに十分なデータを収集していません。彼らはそのような情報を集めるためにファーファーアウトを観察し続けるつもりですが、しかし、そうすることは難しいかもしれません。

「とてもかすかです」とシェパード氏は述べました。 「それは私達の検出能力の限界にあります。」

新発見した天体のニックネームは、発見したシェパード氏とその同僚が12月に発表した、以前の距離記録の保持者であるファーアウト(Farout)の重ねた表現です。正式に2018年VG18として知られているファーアウトは、現在太陽から約120 AUにあります。その天体は、私達の恒星の周りを1周するのに約1,000年かかる準惑星(dwarf planet)と考えられています。

明確にするために:ここで私達が話している距離記録は、天体の現在の位置のためです。太陽の周りのそれらの(しばしばとても長い楕円形の)経路上のある時点で、140 AUを遥かに超える多くの天体があります。例えば、準惑星セドナ(Sedna)は、900 AU以上離れています。そして太陽から約5,000 AUのところで始まる巨大なオルト・クラウド(Oort cloud)は、おそらく何兆個もの彗星が含まれています。

 

www.dailymotion.comPlanet X May Be Real - Evidence Mounting For 9th Planet

(2:58) 2017/06/09

 

シェパード氏は、北アリゾナ大学(Northern Arizona University)の主任共同研究者チャド・トルヒーヨ(Chad Trujillo)氏と、ハワイ大学(University of Hawaii)のデイブ・ソレン(Dave Tholen)氏と一緒に、ハワイの8メートルのすばる望遠鏡(Subaru Telescope)を含む計器を使って、長年にわたって太陽系の外側を洗い出す探索をしてきました。研究者達は、あまり知られていない領域を調査するだけでなく、仮定されたプラネット・ナイン(Planet Nine) (またはプラネット・エックス(Planet X)、またはプラネット・ネクスト(Planet Next)、またはジャイアント・プラネット・ファイブ(Giant Planet Five) )の兆候を探しています。

チームの仕事 - そして他の研究者たち、特にカリフォルニア工科大学(Caltech)のマイク・ブラウン(Mike Brown)氏とコンスタンチン・バティギン(Konstantin Batygin)氏 - は、プラネット・ナインが、実際には遥か外側の太陽系の深部に存在するかもしれないことを示唆しています。

多くの小さい、遠く離れた天体の軌道は、大きな「摂動体(perturber)」の重力によって彫刻されたようです。摂動体は、地球の約10倍の質量があり、平均して太陽から約600 AUのところにあります。

プラネット・ナインの探索は、馬鹿げたことではありません: シェパード氏は、世界の存在確率を85%にしていると、昨年秋にSpace.comに語りました。

 

 

----- 出典 -----

www.space.com

 

----- この記事を読んで -----

なんとプラネット・ナイン候補が見つかっているようです。それ自体が光りを放つ恒星と違い、宇宙の中に暗い惑星の存在を見極めるのは厄介な観測です。この先、観測精度がさらに上がれば、プラネット・テンや、さらにはもっといろいろな天体が見つかるのかも知れません。

 

----- パズルのピース -----

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