物議を醸す薬イベルメクチン、エルパソで臨床試験される
物議を醸す薬イベルメクチン、エルパソで臨床試験される
(図 Operating Room Personnel Pixabay)
テキサス州(Texas)エルパソ(EL PASO) (KTSM、エルパソのTV局) － COVID-19を治療するためのイベルメクチン(ivermectin)の使用を取り囲む論争が全国的に熱くなると同時に、エルパソのテキサス工科大学健康科学センター(Texas Tech University Health Sciences Center、TTUHSC)は、イベルメクチンを含む4つの異なる薬の効能を試験するために、2つの臨床試験を実施します。
テキサス工科大学健康科学センター(TTUHSC)は、臨床試験を実施するために国立衛生研究所(National Institutes of Health、NIH)から170万ドルを授与されました。 臨床試験を行っているエドワード・マイケルソン(Edward Michelson)博士は、臨床試験の場所の1つとして選ばれたことを光栄に思いました。
「ここテキサス工科大学と大学医療センターで、私達は、ACTIV-6と呼ばれるCOVID-19患者のNIH主催の臨床試験に参加するために招待され、とても幸運です。」
寄生虫によって引き起こされる状態を治療するためにすでに人々に投与されているヒト用製剤のイベルメクチンは、動物用の製剤と混同しないでください。 マイケルソン氏はこう述べました、彼らの薬の研究は、患者に投与される投薬量に関してとても正確になるでしょう。
「それらの治験薬の1つはイベルメクチンです。これはあなたが言及したように、かなりニュースになっています。 私達が使用しているものはヒト用ですし、そして私達は人の体重に合わせて服用量を調整します、そのため、人々がそれ － 動物用のイベルメクチン － をインターネットで購入し服用量に注意を払っていないこととは、少し違っています。
イベルメクチンは、人々がCOVID-19を治療するために動物用製剤を服用し始めた後、全国的な注目を集めました。 動物用医薬品の使用は、FDAに、人々に動物用に作られた製剤の服用をやめることを伝える警告を送ることを促しました。
625人の科学者達と50,000人近くの患者を対象とした63件の臨床試験が、既にヒト用の薬で行われており、彼らが言う一部は、肯定的な結果を示しました。 しかしながら、マイケルソン氏は、さらに研究を実施する必要があると述べました。
「重要なのは数です。 場合によっては、あなたは、[薬が]効果があることを証明するために、とても多くの数が必要になります。 研究がありますが、それは雑多です。そうなので私はこう思います、NIHは、それ[賛否の議論]をきっぱりと休ませたいと望んでいました。」
マイケルソン氏は、この臨床試験をサンシティ(Sun City)に持ち込むことができてうれしいと述べ、次のように述べています。「患者は自らを助けるだけでなく、参加することにより地域社会や国全体を助けます。そうなので、私達は、薬がCOVID-19の患者を助けるかどうかに関して、最終的に答えを得ることができます。」
両方の試験は二重盲検試験(double-blind studies)になります。つまり、患者の半分が薬を受け取り、残りの半分がプラセボ[偽薬]を受け取ります。 医師も患者も、患者がどちらを受け取るか分かりません。
ACTIV-6試験
ACTIV-6の最初の試験は、イベルメクチンを他の3つの薬剤と一緒に試験します。 この研究は、入院する必要のない患者に焦点を当てます。 エルパソとニューメキシコ州(New Mexico)南部全体の患者が参加する資格があります。
「ひとたび私達が、COVID-19陽性ですが、しかし家に居るのに十分な患者を特定したならば、私達は彼ら[患者]に連絡し、臨床試験について話し合います。そして、もしも彼らが興味があるのならば、彼らが同意書に署名できるWebサイトに彼らを誘導します」と、マイケルソン氏は述べました。
参加に同意した患者は、国立薬局(national pharmacy)から郵送で薬を受け取ります。これにより次のことを確実にします。彼ら[患者]も医師も、薬かプラセボ[偽薬]を受け取ったのかが分かりません。 彼ら[患者]はその後、14日から28日間にわたって彼らの症状を報告します。
マイケルソン氏は、来月中に、ACTIV-6試験での患者の登録開始を希望しています。 全国的には、NIHは15,000人の患者達が登録することを目指していますが、しかしエルパソでの目標は400人を採用することです。
「エルパソの人達が、全国的な臨床試験の一部の治療法を利用する事実は、重要です」とマイケルソン氏は述べました。 「このような研究は、コミュニティのためになります。何故ならば、それは彼らに最前線(cutting-edge)の医学研究の一員となる機会を与えるからです。」
ローカル試験
2番目の臨床試験では、抗炎症薬(anti-inflammatory drug)クロモリン(cromolyn)を試験します、この、安価なジェネリック医薬品(generic drug)は、喘息(asthma)の症状だけでなく、目や鼻のアレルギーの治療に使用されています。 現在、噴霧器液(nebulizer solution)かまたは点眼薬(eye drop)として利用できます、どちらも処方箋(prescription)が必要です。もしくは、非処方の点鼻薬(nasal spray)として利用できます。
マイケルソン氏はこの研究を設計しました。何故ならばクロモリンが肺の炎症(inflammation)を軽減するからです。これが、COVID-19が深刻な病気を引き起こす方法です。 彼はUMCで次の事例証拠を見ました。クロモリンの点鼻薬製剤は、COVID-19患者の治療に有効であり得ます。
「クロモリンは管理された環境で試験する必要があります」と、彼は述べました。 「もしも、それが効果的だと判明したのならば、それは在宅治療として使用できます。 そして、それは安価なので、また、発展途上国(developing nations)や低所得地域にとって、最良の選択肢になるでしょう。」
マイケルソン氏は、彼のクロモリン研究で、60人の患者を登録することを希望しています。 最初の10人は、悪い副作用がないことを確認するために、薬を受け取り、そして、その有効性を観察します。 次の50人の患者達は、二重盲検試験下で観察され、半分はプラセボ[偽薬]を受け取ります。
----- 出典 -----
www.ktsm.com(同様な記事)
Ivermectin use for COVID-19 treatment to be studied in El Paso - kfoxtv.com
Ivermectin clinical trials to research COVID-19 patients in El Paso, Las Cruces - cbs4local.com
thehill.com(参考記事) 10/29
----- 2021/10/18公開の記事を読んで -----
イベルメクチン(IVM)の、COVIDに対する効能の試験をするとのことです。本当に効かないのならば誰からも相手にされていないのでしょう。NIH主導の試験が、どのような結果になるのか気になります。2015年の大村先生のノーベル賞となったこともあり、日本人としては期待したい薬です。
インドの状況が報告されていますので、参考記事に挙げておきます。そうなった原因には触れられずですが。
米国で、イベルメクチンが入手困難になり、動物用の製剤[製品となった薬剤]を流用した件がありました。これに乗じて、イベルメクチンが動物専用薬だと誤解させるような、残念な意見が散見されました。
純粋な化合物としてのイベルメクチンは唯一で、ヒト用製剤でも動物用製剤でも同じ化合物が含まれています。違うのは、製剤の含有量です。
- 多くの薬は人獣共通で、体重比で処方量を変えて使います。つまり、トリでも、カメでも、ウサギでも、サルでも、.... ヒトでも、利用可能な薬は主に体重比で処方します
- 大人用、子供用も同様です
仮に、子供は1回1錠毎食後(1日3回)、大人1回10錠毎食後(1日3回)と指定された飲み薬だったら、どうでしょうか。 高齢者も含めて、大人でも毎食後10錠飲むのは大変かもしれません。 1錠あたりの含有量を増やして、大人用に1回2錠の飲み薬を用意したら、きっと飲みやすいでしょう
適量を間違えて過剰になることは、多くの薬で毒です。
----- パズルのピース -----
zzak.hatenablog.jpzzak.hatenablog.jpzzak.hatenablog.jpzzak.hatenablog.jp
