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どのように13,000年前の彗星が古代文明をリセットしたのか


どのように13,000年前の彗星が古代文明をリセットしたのか

(図 Asteroid Pixabay by urikyo33)  (Fig.) アーティクル・イメージ

 

13,000年前の大規模な宇宙のインパク[打撃]は、地球上の多数の動物が絶滅したかもしれませんが、しかしこれだけでなく、当時の古代文明の進展で壊滅的なリセットが発生したかもしれません。

 

13,000年前、巨大な彗星が地球にインパクトを与え、惑星を1つ以上の方法で変えました。 実際、壊滅的な衝突は大変に強力で、それは地球上で大量絶滅(extinction)を引き起こし、当時は比較的よく発達していたかもしれない幾多の古代文化が、途中でリセットされた可能性があります。

 

約13,000年前(正確には12,800年)に、地球は急速に冷えました。

科学者達はこれを発見しました、ほんの数年の間に、地球の平均気温は急激(abruptly)に低下しました。その結果、惑星の北半球のいくつかの地域で、摂氏 -10度(華氏14度)の気候になりました。

それは極端な変化でした、そして科学者達は次の証拠を発見しました。グリーンランド(Greenland)で発見された氷の層のおかげですが、この涼しい時代は最大1,400年続きました。

地球の気候のこの急激な変化は、いわゆるヤンガードリアス(Younger Dryas)理論によって定義されています。この理論は、氷河期の大型動物(megafauna)の急激な減少の始まりを示すもので、北アメリカ(Northern America)だけでも約35の異なる属(genera)の動物の絶滅(a)に至りました。

ヤンガードリアス(b)の期間中、動物が絶滅しただけではありませんでした。 こう考えられています、この期間はまた、アメリカのクロービス(Clovis)文化[約11,500-11,000年前と考えられている中米・北米の古代先住民文化](c)を含む世界中のさまざまな文化の間で急激な減少を示しました。 12,800年前の壊滅的な衝突は、現在では、多くの開発途上の文化に深い痕跡を残し、一種のグローバルリセットを開始するものとして理解され、広く受け入れられています。

多くの著者達や科学者達が、そのような出来事がおよそ13,000年前に起こったと理論化しましたが、証拠がそこにあるにもかかわらず(d)乏しいものでした。

地質学の学問(wisdom)は、北アメリカ中央の巨大な湖を守る氷河の氷ダムと、それらが北大西洋に放流した突然の広範囲にわたる淡水の爆発(e)の失敗に関して、ヤンガードリアスに難くせをつけています。 この淡水の流入が、最終的に海洋循環を遅くし、結局気候を冷やすことになったと考えられています(f)

ヤンガードリアスの出来事は、ドリアス・オクトペタラ(Dryas octopetala)と呼ばれる野草からその名前を得ています。これは、極寒の状況に耐えることができ、12,800年ほど前にヨーロッパの多くの地域で一般的になりました。

 

(Fig.1  Asteroid Pixabay by urikyo33)

 

しかし、地球の気候の急激な変化は、地球由来の現象により引き起こされたのでしょうか、それとも犯人(culprit)は宇宙空間(outer space)から到着したのでしょうか。

 

自らのために語る証拠

累積する証拠は空と、いわゆるインパクト仮説を指しています。これは次のように述べています、彗星(comet)の破片もしくは小惑星(asteroid)が約13,000年前に私達の惑星にインパクトを与え、壊滅的な気候変動を引き起こしました。 この衝突は、氷河の氷床を完全に粉砕しただけでなく、海流を停止させました。

それはまた、こうも考えられています、この宇宙衝突は地球全体に莫大な山火事(wildfires)を引き起こし、広範囲に及ぶ煙により最終的に日光を遮りました。 科学者達はこれを計算しました、世界の森林や草原の10%はおそらく、地球外のインパクトの後に燃やされている可能性が高いです。

海、湖、陸域、そして氷床コアの記録(ice core records)の科学的研究は、燃焼に直接関連するものの粒子に巨大なピークを示します:木炭と煤。 最も興味深いことは、証拠がヤンガードリアスの時代に完全に適合していることです。

このデータは、大規模な宇宙衝突の後の壊滅的な山火事の結果として自然に見つけられるものです、と科学者達は言います。

 

さらに、長年にわたる、世界のさまざまな地域の科学的分析は、高温の鉄、高温の溶融ガラス(g)、同様に、高濃度(elevated concentrations)(h)のニッケル(nickel)、オスミウム(osmium)、イリジウム(iridium)、白金(platinum)などを含めて、さまざまなエキゾチックなインパクト関連の物質を明らかにしています。

しかしながら、宇宙への影響シナリオを裏付ける証拠はそこにありますが、他の研究は次の提示をしています。これらの物質 - 例えば、微小粒子(microspherules)やナノダイヤモンド(nanodiamonds) - は、彗星のインパクトを伴わない自然なプロセスで形成できます。

 

しかし、考古学者のクリストファー・ムーア(Christopher Moore)氏と16人の同僚がサイエンティフィック・レポート(Scientific Reports)誌(i)で発表した新しい研究は、サウスカロライナ州(South Carolina)エルギン(Elgin)近くのホワイトポンド(White Pond)を研究した後に、宇宙のインパクトの証拠を発見しました。

「私達は、証拠を見つけ続け、地理的に拡大しています。 次の他のサイトからの同様のデータで、過去数年間に多数の論文が発表されています。そのサイトは、ヤンガードリアス気候の出来事の原因となった地球外のインパクトや彗星の大気爆発(airburst)があったとする概念をほぼ全般的に支持しています」と、ムーア氏は明らかにしました。

クリストファー・ムーア教授はまた、次の以前の研究の背後にある人物です。その研究では、チリ(Chile)(j)のものを含めて、さまざまな遺跡(archeological sites)でスパイク[測定値が跳ね上がる所]と高純度(elevated levels)のプラチナを発見しました、これは南半球(Southern Hemisphere)で起きた最初の直接的な証拠です。

言い換えると、科学者達は、彼らが遭遇した証拠は北アメリカのものだと最初に考えていましたが、しかし後に、彼らは世界中で同様の物質の痕跡を発見しました。

「最初に私達は、それは北アメリカの出来事だと考えました、その後、ヨーロッパや他の場所で北半球の出来事だとする証拠がありました。 そして現在、チリと南アフリカ(South Africa)での研究で、それはおそらく地球的な出来事だったようです」と、ムーア氏は説明しました(k)

 

上記に加えて、科学者達は、グリーンランドで初期のインパクトの場所を彼らが見つけたと考えています、そこは巨大なクレーター(crater)が、流出(outwash)した堆積物(sediments)での異常に大量のプラチナとイリジウムを明らかにした場所です。

このクレーターにはまだ日付が記載されていませんと言った事実にもかかわらず、科学者達はそれを、宇宙のインパクトのシナリオの確認に役立つ、一種の動かぬ証拠(smoking-gun)だと理解しています。

 

南アメリカ(South America)や世界の他の地域で収集されたデータは、次の提示をします。宇宙には、実際に地球規模で起こった多くのインパクトとエアバーストが含まれているかも知れません。

サウスカロライナ州のホワイトポンドから得られたデータは、宇宙のインパクトを支持する証拠を豊富に追加します。 研究者達はコアバレル(core barrel)[岩心管]を使用し、ボンド(bond)[固着物]の下から堆積物(sediment)[沈殿物]サンプルを抽出しました。 そうして、これらのサンプルは、ヤンガードリアスの始まりの日付にさかのぼります。  コアサンプルの中で、科学者達は大きなプラチナ異常を発見しました、これは他のサイトでの発見と一致していました。

堆積物の中のプラチナ異常に加えて、科学者達は、正確に、ヤンガードリアス期間の初めに、大型草食動物(herbivores)の糞(dung)に関連付けられた真菌(fungal)胞子(spores)の減少を発見しました。 氷河期での、小さな動物群の衰退の秘密を暴露する兆候は、インパクトがあったときにさかのぼります。しかし、宇宙のインパクトは主要な部分でしたが、絶滅の唯一の原因ではありませんでした。

「私達はインパクトが絶滅に寄与したと推測していますが、しかし、それだけが原因ではありませんでした。 また、人間による乱獲もほぼ確実に寄与しましたし、気候変動もそうでした」と、ムーア氏は述べます。

「これらの動物の一部は、出来事の後、何世紀にも渡って生き残りました。 しかし、ホワイトポンドやその他の場所の胞子データから、ヤンガードリアスの初めに絶滅したようです。おそらく、インパクトに関連した山火事と、気候変動により引き起こされた環境破壊(environmental disruption)の結果です。」

 

ギョベクリテペ

不思議なことに、地球上で最も象徴的な古代遺跡の1つの、トルコ(Turkey)のギョベクリテペ(Göbekli Tepe)は、約13,000年前に人々が目撃しているように、宇宙のインパクトの証拠を提供するかもしれません。

ギョベクリテペは、地球上に建設された最古の寺院の1つだと、広く考えられています。 証拠はこう提示しています、この場所は紀元前10,000年にさかのぼります。 そこの場所は未知の文化があり、約20の円に200本以上石の柱を建てました。 各々の柱の高さは約 6 メートルで、重さは最大 10 トンです。

 

(Fig.2 Göbekli Tepe site (1) ウィキメディア経由CC4.0 クレジットZhengan)

ギョベクリテペの巨大な柱

 

これらの柱の表面に描かれているのは、科学者達が宇宙のインパクトの証拠だと考えるものです。

その頃の太陽系のコンピューターシミュレーションを使って、2017年に研究者達は次のことを発見しました。 ギョベクリテペの彫刻は、紀元前11,000年頃に起こった可能性のある彗星のインパクト表しています(d) - 不思議なことに、小氷河期(mini ice age)とほぼ同じ時期です。この小氷河期は、私達がしているように、世界と文明を永遠に変えさせました。

英国(UK)のエジンバラ大学(University of Edinburgh)の科学者達はこう提示しています。 ギョベクリテペで発見されたさまざまな彫刻(l)は、どのように彗星の打撃が、地球の歴史を変える時代についての原因だったかもしれないかを示しています。

 

サラ・ナプトン(Sarah Knapton)氏は、2017年にテレグラフ(Telegraph)誌(m)での話しで、次のように説明しました:

「私はこう思います、この研究は、北米大陸全体に広まったプラチナ異常(n)の最近の発見とともに、『ヤンガードリアスの彗星のインパクト』に賛成して、真相を事実上封印しています。 私達の研究は、その物理的証拠を強化するのに役立ちます。 ここで起きていることは、パラダイム(paradigm)[規範]変化のプロセスです。」

地球上で最古の寺院なことに加え、トルコの古代遺跡はまた、地球上で最古の宇宙天文台だったのかもしれません。

「とりわけ、ギョベクリテペは夜空を監視するための天文台だったようです」と、エジンバラ大学(University of Edinburgh)工学部(School of Engineering)のマーティン・スウェットマン(Martin Sweatman)は、報道機関のインタビューで明らかにしました(o)。 その柱の1つは、この破壊的な出来事の記念碑となったようです - おそらく、氷河期の終わり以来、史上最悪の日です。」

壊滅的で宇宙的な出来事が刻まれたと考えられている精密な柱は、科学者達によりハゲワシ石(Vulture Stone)と呼ばれます。 数々の動物のシンボルの中で、石には頭のない男も描かれています。科学者が考えていることは、宇宙のインパクトの結果、大規模な命の喪失を表すことを意図しています。

 

 

----- 出典 -----

How a Comet Impact 13,000 Years Ago May Have Reset Ancient Civilizations | Curiosmos

www.sott.netglobalclub.infowww.ancientpages.comComet strike may have sparked key shift in human civilization | ScienceDaily

 

----- 2019/10/28公開の記事を読んで -----

地球温暖化の問題が言われていますが、そのようにゆっくりしたものでなくて、人類がリセットされた証拠があるようです。

こうなると、私達は、生き残りの末裔なのでしょうか。

そもそも、生き残れたのでしょうか。 もしも、生き残れていなかったとしたら、私達はどこから来たのでしょうか。

地球の大きなターニングポイントから、わずか12,800年です。

 

ヤンガードリアス - Wikipedia

ギョベクリ・テペ - Wikipedia

 

----- パズルのピース ------

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