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この5,500歳のシュメール人の星図は、巨大な小惑星の衝突を記録しています


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この5,500歳のシュメール人星図は、巨大な小惑星の衝突を記録しています

(図 Google Earth オーストリア、ガムスコーゲルの周辺)  (Fig.) アーティクル・イメージ

 

古代シュメール人天文学者は、粘土タブレットに彼が紀元前3123年6月29日に観測した出来事を記録しました。

 

大英博物館には、150年以上の間専門家を困惑させてきた古代の粘土タブレットが収蔵されています。大英博物館のコレクションNo K8538にある楔形文字(Cuneiform)のタブレットは、「平面天体図(the Planisphere)」として知られています。

10年以上前に翻訳された、粘土タブレットは、実際の古代のシュメール人星図です。

粘土タブレットは19世紀にイラク(Iraq)のニネベ(Nineveh)にあるアッシュールバニパル(Ashurbanipal)王の地下図書館から、ヘンリー・レイヤード(Henry Layard)卿によって回収されました。

翻訳と最終的な分析により、驚くべき詳細が明らかになりました。

古代のシュメール人が、粘土タブレットの表面に深く刻み込んだものは、彼らが宇宙で見える巨大な物体を観察したことを明らかにしました。それが地球の大気を通り打ち砕かれて、そして最終的に地球に衝突をしました。

専門家が明らかにしたタブレットは、空を観察した古代のシュメール人天文学者により刻まれた一連のメモのコピーです。彼は、空からやって来る物体を「白い石のボウルが近づいている…」と言及しました。

 

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(図 British Museum Cuneiform planisphere K8538 ウィキメディア経由パブリックドメイン)

(Fig.1) 星座を描いた円形の粘土タブレットの一部(平面天体図);その裏はありません;破片から復元され、不完全です;それが見つかった場所の破壊の間に、部分的に古代にガラス化しました。古代のニネベ(Nineveh)のクユンジク(Kuyunjik)、いわゆる「アッシュールバルパル(Ashurbanipal)の図書館」にあります。 ネオ=アッシリア(Neo-Assyrian)時代。

 

それは星座とその名前の集合の入り組んだ絵図を特色とするので、タブレットは天文の作品です。

しかし、その発見以来、専門家達は、シュメール人天文学者が何を完全に伝えたかったのか理解できませんでした。

それは、何千年も前の軌跡をシミュレートしたり、夜空を再現したりするのに役立てるコンピュータ・プログラムの出現と共に変わりました。

そして、それはまさにそのようにして、専門家達が平面天体図のタブレットが何を指すのかを最終的に理解した方法です。

古代シュメール人天文学者は、彼が紀元前3123年6月29日に観測した出来事を記録しました。

 

(Fig.2) 円形タブレットと絵かがれている星図

 

専門家達は、粘土タブレットの50%が、地球の位置と雲がかかるような気象条件を指すことを発見しました。

しかしながら、タブレットの残りの半分には、それがまだ宇宙にあっても観測されるのに十分な大きさの巨大な物体が、地球に接近しているのが見られたことが詳しく説明しています。

シュメールの天文学者は、この出来事が極めて重要だと判断しました。それで彼は、星に対する物体の軌跡を正確に書き留めました。

そして、シュメール人天文学者によって観測された天体は、おそらくオーストリア(Austria)のケフェルス(Köfels)に衝突した小惑星(asteroid)であることが判明しました。

専門家達によれば、天文学者は、物体の軌跡を1度以内の誤差で正確に記録しました。

 

(Fig.3) 円形タブレットを傾けて見た様子

 

シュメール人天文学者達による観測に基づいて、問題の物体はおそらく直径1キロメートル超える小惑星だと、科学者達は結論づけました。

その軌道を考えると、それはおそらくアテン(Aten)型の、比較的地球に近い軌道を回る小惑星でした。

粘土タブレットに深く刻み込まれたデータは、何故ケフェルスに実際の衝突クレーターがないのかを、さらに説明しています。

小惑星の入射角は6度と極めて小さかったことを、観測で示しています。これは、宇宙の岩が、落ちる途中で山を切り取った可能性が最も高いことを示唆しています(おそらくガムスコーゲル(Gamskogel)山[2813m]の頂)。そして、その最終的な衝突点に達する前に小惑星を崩壊させる原因となりました。

谷を下ってゆくと、小惑星は直径約5キロメートルの巨大な火の玉[火球]に変わったと、科学者達は説明しています。

それがケフェルスに衝突したとき、それは極めて高い圧力を生み出したのが、岩石を粉砕させた原因です。それはもはや固体ではなかったので、衝突クレーターを後に残しませんでした。

 

 

----- 出典 -----

curiosmos.com

 

----- この記事を読んで -----

小惑星の衝突、太古より地球に関係していますが、シュメールの時代にも 1 Km超えの小惑星が落ちてきたとのこと。危険なサイズの小惑星の衝突は滅多にはありませんが、なすすべもない天災です。

驚くことは衝突地点が特定されていることで、これはシュメール文明の記録が正確なことを証明しています。そうなると、ギルガメッシュは創作作品なのでしょうが、アヌンナキは神話なだけなのでしょうか....

 

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