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プラネット・ナインのミステリーの件が、ついに解決されるかもしれません


プラネット・ナインのミステリーの件が、ついに解決されるかもしれません

(Fantasy Pixabay by InspiredImages)

(Fig.) アーティクル・イメージ  オールト・クラウドの彗星と、太陽系外に仮定されたブラックホールの遭遇から放出された降着フレアの、アーティストの概念

 

ハーバード大学(Harvard)の科学者達は、それが惑星なのかブラックホール(black hole)なのかを調べる計画について研究しています。

20151月、天文学者達のチームは、私達の太陽系の理解を変更する衝撃的な発見をしました。 外側の太陽系の範囲内の奥深くで、プラネット・ナイン(Planet 9)またはプラネット・エックス(Planet X)[または、プラネット・テン]と呼ばれる巨大な第9惑星が、たぶん太陽を公転しています。

発見は数学的計算に基づいていおり、そして仮想惑星はまだ観測されていません。 しかしながら、ハーバード大学の研究者達のチームは、このミステリー天体の本質をすぐに判断できるようになるかもしれません。

天文学、物理学、哲学の分野を含むハーバード大学の学際的プログラムであるブラックホール・イニシアチブ(Black Hole Initiative)の科学者達は、太陽系外のブラックホールを検出するための新たな方法を考案しました。 そして彼らはこう希望しています、この新しい方法を使用して、彼らが、プラネット・ナインが実際に惑星なのかブラックホールなのかを理解できるでしょう。

彼らの研究は、天体物理学レター(The Astrophysical Journal Letters)誌での掲載が認められました。

 

ブラックホールは影に潜む傾向があり、やっとのことです検出できます。 宇宙的に巨大な存在は暗闇に包まれています、光自体が彼ら[ブラックホール]の強い引力から逃れることができないからです。 しかしながら、新たな方法は、これに基づいてブラックホールを見つけることを計画しています、彗星がその進路を遮って放たれるフレア(flares)[を利用します]

ブラックホールは本質的に暗いので、物質がブラックホールの口に向かう途中で放出する放射線は、この暗い環境を照らす私達の唯一の方法です」と、ハーバード大学の科学教授で、新たな方法を支持するチームのメンバーの、アビ・ローブ(Avi Loeb)氏は声明の中で述べました。

チームは、ルービン天文台(Rubin Observatory')の時空のレガシー調査(Legacy Survey of Space and Time)を使用することを計画しています。これは、2022年に開始する予定の、広範囲にわたる10年間の空の調査で、太陽系外のブラックホールと相互作用する小さなオールト・クラウドの天体による降着(accretion)フレアを観測するためのものです。 オールト・クラウドは、小さな氷の天体の理論上の雲で、それは3.2光年までの距離で太陽を取り囲んでいます。

そうすることで、チームは、惑星をブラックホールから分けられることを期待しています。

「この方法は、オールト・クラウドの端かまたは約10天文単位(astronomical units)までに閉じ込められた惑星質量のブラックホールを、検出かまたは除外できます」と、ハーバード大学の学部生で、チームのもう1人別のメンバーのアミール・シラジ(Amir Siraj)氏は声明で述べました。

そして彼らは彼らの最初の候補としてミステリアスなプラネット・ナインから始めることを望んでいます。そして、彼らはそれが惑星と同様の質量を持つブラックホールであり得ると考えています。

 

プラネット・ナインとは何でしょうか

カリフォルニア工科大学(California Institute for TechnologyCALTECH)天文学者達は、数学的な証拠に基づいて、2015年にプラネット・ナインの発見を最初に発表しました。

 

( Planet 9 クレジットNASA)   理論的なプラネット・エックスのアーティストの印象画

 

証拠はこう提示しました、海王星(Neptune)サイズの惑星が、冥王星(Pluto)を遥かに超えた非常に細長い軌道で太陽を周回しています。 この仮定の惑星は、地球の約10倍の質量を持ち、そして海王星よりも太陽から約20倍遠い軌道を公転しているかも知れません。海王星は太陽から8番目の最も遠い既知の惑星です。

NASAによれば、プラネット・テンは、太陽の周りを1公転するために10,00020,000地球年かかるかも知れないとのことです。

その存在は今日まで依然として理論的ですが、第9惑星の直接検出は、2世紀で太陽系を公転する新たな惑星の最初の発見になるでしょう。 そうなので、それは、たいしたものの類です。

「太陽系の郊外は私達の裏庭です。 プラネット・ナインを見つけることは、あなたが知らなかったあなたの家の裏の小屋に住んでいる、従兄弟を見つけるようなものです」と、ローブ氏は述べました。 「それはすぐに疑問を投げかけます: 何故そこにあるのですか。 どうやって、その特性を得ましたか。 それは太陽系の歴史を形作ったのですか。 そのようなものは、もっとありますか。」

 

しかしながら、新たな方法を支持する研究者達によれば、これが本格的な惑星なことに懐疑的な人達もいれば、次のことを提示する人達もいます。プラネット・ナインは、その代わりに、地球の5倍から10倍の質量を持つグレープフルーツ(grapefruit)サイズのブラックホールです。

プラネット・ナインとの彗星の可能な将来の相互作用により放出されるフレアを探すことで、チームは次の証明をすることを期待しています。それは実際にはブラックホールです。 しかしながら、もしもそのようなフレアが遠くの宇宙(cosmos)を照らさないのならば、おそらく私達は新たな惑星の従兄弟を持っています。

 

 

----- 出典 -----

www.inverse.com

www.livescience.com

www.foxnews.com

 

----- 関連ビデオ -----

The Evidence for Planet Nine’s Existence I NOVA I PBS

(3:03) 2019/06/27

 

----- 2020/07/14公開の記事を読んで -----

数学的、つまり数値計算によるシミュレーションで、私達の太陽系に未発見の天体(質量)があるだろうと言われています。

ご存知の通り、JAXAの「はやぶさ」などの宇宙探査機、そして火星探査などが精密に実施できるのはシミュレーションのおかげです。それだけ高精度なシミュレーションなので、もはや証明と言い切って良いのが、未観測の天体の存在です。

あまりにも発見されていないせいでしょうか、ブラックホールの仮定が登場しました。

小さくてもブラックホールが、超長円軌道で太陽系の内側に入って来たら... なにか起こりそうです。不吉です。

 

Planet Nine - Wikipedia

 

----- パズルのピース -----

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