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NASAの安全委員会は、ボーイング・スターライナーの品質管理について疑問が残っています


NASAの安全委員会は、ボーイング・スターライナーの品質管理について疑問が残っています

(図 Boeing's Starliner crew ship approaches the space station ウィキメディア経由パブリックドメイン)

(Fig.) アーティクル・イメージ  NASAの独立した安全委員会のメンバーは、7月23日の会議で、こう言いました、彼らは「ボーイングの商業乗務員プログラムを悩ませているように見える品質管理の問題」について心配していました

 

ワシントン(WASHINGTON) - NASAの安全委員会のメンバーは、ボーイング(Boeing)社の商用乗務員宇宙船の品質問題について引き続き懸念を表明した一方で、将来の有人ミッションで再利用型(reused)宇宙船を飛行するスペース・エックス(SpaceX)社の計画を慎重に支持します。

航空宇宙安全諮問委員会(Aerospace Safety Advisory Panel)による[2020年]7月23日の電話会議中に、メンバーは、昨年12月のボーイング社のCST-100スターライナー(Starliner)宇宙船の無人宇宙船に関する問題のいくつかのレビューについて話し合いました。 NASAは7月7日、軌道飛行試験(Orbital Flight Test、OFT)ミッションのレビューを完了したと発表しました。その結果、フライトに固有の80件の推奨事項と、NASAが今年初めに実施した別の「高い視認性の際どい」レビューからのいくつかの推奨事項が得られました。

これらの推奨事項の大部分を占めるソフトウェアの問題を含む、スターライナーに固有の総ての推奨事項は、2番目の軌道飛行試験(OFT)ミッションの前に完了し、承認される必要があります、と委員会のメンバーのドン・マケルリアン(Don McErlean)氏は言いました。 彼はこう記録しました、NASAは、乗り物のソフトウェア開発への「洞察と監視を大幅に向上させるために」、その商用乗務員ソフトウェア・チームを増やしました。

これらの行動は、「軌道飛行試験(OFT)、乗務員飛行試験(Crew Flight Test、CFT)、さらに[商用乗務員プログラム]飛行のリスクを大幅に軽減するはずです」と、彼は言いました。 乗組員飛行試験(CFT)は、2人のNASA宇宙飛行士と1人のボーイング宇宙飛行士を乗せた宇宙船の有人試験飛行です。

しかしながら、彼はこう言いました、委員会は依然としてスターライナー計画全体について懸念を持っていました。 進歩は明確で、実際には測定できるほどにもかかわらず、委員会は、ボーイング社の商業乗務員プログラムを悩ませているように見える品質管理の問題について引き続き懸念を抱いています」と、彼は言いました。 「これは依然として次の問題です。委員会は引き続き軌道飛行試験(OFT)を注意深く監視し、後に乗務員飛行試験(CFT)が実施されます。」

委員会は、NASAの商業乗務員プログラムに、乗り物に関してのスケジュールと作業のバランスが取れていることを確実にするために、尋ねる以外に具体的な推奨をしませんでした。 NASAは2番目の軌道飛行試験(OFT)ミッションのスケジュールを設定していませんが、しかし、次の提示をしました。飛行は今年の終わりに行うことができ、2021年の春に乗務員飛行試験(CFT)が続きます。

委員会議長の、パトリシア・サンダース(Patricia Sanders)氏は、スターライナーがNASAの宇宙飛行士をすぐに飛行する準備ができていることに懐疑的でした。結論は、「私達が、2台の完全に機能する運用可能な乗り物を持つ前で、依然として道は遠い」ということでした。

スターライナーとのソフトウェアの問題に関する懸念は、他のNASAの計画にも広がっています。 委員会のメンバーで元宇宙飛行士のスーザン・ヘルムズ(Susan Helms)氏はこう言いました、NASAの探査システム開発(exploration systems development、ESD)計画は、特にそれ自身の計画に適用できるソフトウェア開発の推奨事項に関して、レビューに「とても関与」しています。

NASAは、「探査システム開発(ESD)計画のソフトウェア計画の管理のために、その調査から学んだ注目すべき教訓を適用しています」と彼女は言いました。

 

スペース・エックス社の再利用性

一方で、安全委員会はボーイング社の商業乗務員の仕事に批判的でしたが、国際宇宙ステーション(International Space Station)への、Demo-2のクルードラゴン(Crew Dragon)ミッションのこれまでの成功に対して、スペース・エックス社を称賛しました。 「NASAとスペース・エックス社は、Demo-2の打ち上げに対して、間違いなく祝福されるべきです」と、マケルリアン(McErlean)氏は言いました。

彼は、ミッションはまだ終わっていないことを認め、NASAと、気象条件によりますが、8月2日にフロリダ(Florida)海岸沖で着水(splashdown)を計画しています。 マケルリアン氏は次の指摘をしました。この宇宙船は、着陸を複雑にする「とても限定的な風のマージン(mergin)」があります。 その結果として、NASAは現在、元々特定された3つの場所から増えて、フロリダ海岸沖の7つの場所を特定しました。 それらは、ケープカナベラル(Cape Canaveral)、デイトナビーチ(Daytona Beach)、ジャクソンビル(Jacksonville)、パナマシティ(Panama City)、ペンサコーラ(Pensacola)、タラハッシー(Tallahassee)、タンパ(Tampa)の沖合にあります。

成功裏なDemo-2の着陸は、NASAとスペース・エックス社は、最初のクルードラゴン・ミッションの運用のCrew-1に注意を向けることを許します。 NASAは7月22日のメディア・アドバイザリーでこう言いました、それは9月下旬までの打ち上げを予想しています。

Crew-1・ミッションでは、新たなファルコン9(Falcon 9)ブースターとクルードラゴン宇宙船の両方を使用しますが、しかし、後のミッションでは、以前に飛行したハードウェア[機体]を使用します。 NASAは5月に、次の契約変更を承認しました。スペース・エックス社は、2021年に打ち上げられるCrew-2ミッションからブースターとカプセルを再利用を許可します。

マケルリアン氏はこう言いました、NASAは次の期待をします。Crew-2は、Crew-1を打ち上げるファルコン 9ブースターと、実行中のDemo-2ミッションのカプセルを使用します。

「私達は、人間を運ぶカプセルでのハードウェアの再利用をするのは、これが初めてです」と、彼は言いました。 「この場合、Crew-2はスペース・エックス社の再利用哲学をフルに活用します。」

有人ミッションでブースターと宇宙船の再飛行を許可することは、NASAの宇宙船認証手順の変更を必要とするだろう、と彼は警告しました、また、改善やその他の変更を組み込むために「絶えず進化する」乗り物の設計へりスペース・エックス社のアプローチも同様です。

「ハードウェアのアップグレードに対するスペース・エックス社のアプローチを考えると、NASAは、津次のことを確実にするため、乗り物とシステムの変更を監視し続けるプロセスを決定する必要があります。これらの変更は、有人宇宙飛行の運用に対して適切に認定された安全姿勢で、まだ維持されています」と、彼は言っています。

 

 

----- 出典 -----

spacenews.cominterstellarsapce.blogspot.comspaceflightnow.com

 

----- 2020/07/23公開の記事を読んで -----

スペースシャトルが退役してから、米国は国際宇宙ステーションへの自国の足を失うことになりました。これを補う意味も含め、民間の宇宙産業への進出を奨励し、航空機産業大手のボーイング社もそうした1つです。

元々の開発計画の遅れや、パンデミックや戦争の影響もあるのか遅れてはいますが、一歩一歩進めているようで、2022年後半に有人飛行が予定されています。そろそろ発表されるでしょうか。

 

Boeing Starliner - Wikipedia ( CST-100 - Wikipedia )

Boeing: 商用有人宇宙船CST-100スターライナー

 

----- パズルのピース -----

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