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イーロン・マスクは、月と火星に飛ぶロケットで最も明からな外観を与えたばかりです


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イーロン・マスクは、月と火星に飛ぶロケットで最も明からな外観を与えたばかりです

(図 BRF ウィキメディア経由 クレジットSpaceXパブリックドメイン)

(Fig.) アーティクル・イメージ

 

宇宙旅行の未来への見事な洞察。イーロン・マスク(Elon Musk)氏は、彼のロケット会社であるスペース・エックス(SpaceX)社が火星に到達するための宇宙船をどのように構築しているかについて紹介する、いくつかの新しくて、珍しくて、わずかに見える情報を提供しました。

2018年9月17日、マスク氏は、スペース・エックス社が、同社のビッグ・ファルコン・ロケット(Big Falcon Rocket)またはBFRで、日本の億万長者の前澤友作氏を月周りに飛行させると発表しました。

そのイベントの間、マスク氏は、ロサンゼルス(Los Angeles)港にあるスペース・エックス社の宇宙船組み立てテント内での作業の写真とともに、ローンチ・システムの新しい演出を披露しました。

これは、4月以来のスペース・エックス社のロケット建設についての最初の新しい詳細でした。スペース・エックス社が40フィート(約12m)の長さの30フィート(約9m)幅の円柱ツールを使って宇宙船を建設していることを明らかにした写真を、マスク氏が投稿したときです。

BFR惑星間宇宙船のためのスペース・エックス社の本体ツールです」と、マスク氏はインスタグラム(Instagram)に語りました。

 

(Fig.1) 宇宙船の胴体部分  (イーロン・マスク/スペース・エックス;インスタグラム)

 

航空宇宙産業の専門家は、新しくリリースされた写真が、スペース・エックス社がBFRをどのように構築しているか、プロジェクトがどのくらい早く動いているかについての新しい情報を明らかにしていると言います。

「ロケットを開発している企業や政府機関でさえ、彼らが開発しているハードウェアについて多くを明らかにするのは稀なことです。しかし、マスク氏がやりたいことは、彼と共に大衆を連れて行くことです」と、ティール・グループ(Teal Group)のシニア・スペース・アナリストのマルコ・カセレス(Marco Cáceres)氏は、ビジネス・インサイダー(Business Insider)誌に語りました。「彼は、この会社で生き、呼吸します。だから彼は興奮しているハードウェアを持っているとき、彼はただそれを見せて、できるだけ透明にしたいのです」

 

新しいBFR製造イメージが明らかにするもの

(Fig.2) BRFの全体GIF

 

BFRは、先端から尾までの180フィートの高さの宇宙船と、230フィートの高さのロケットブースター(船を軌道に乗せる)の2つの部分からなる39階建ての打ち上げシステムとなるように設計されています。BFRは39階建ての2つの部分からなる打ち上げシステムに設計されています。先端から尾までの180フィート(約55m)の高さの宇宙船、および230フィート(約70m)の高さのロケット・ブースター(船が軌道に乗せる)があります。宇宙船を建設するシステムの「最も難しい部分」なので、スペース・エックス社は最初にプロトタイプを作成していますと、マスク氏は言いました。

マスク氏のビジョンは、宇宙船を軌道に打ち上げ、それが地球を旋回している間に燃料補給することです。そうして船はエンジンを始動させ、宇宙を飛行し、火星に着陸し、その後その惑星でロケットをオフにし、地球に戻ることができます。何故ならばそれは100%再利用可能に設計されているので、システムはこれを何度も何度でも実施することができます。

マスク氏は2016年に、スペース・エックス社は、「主に先進的な炭素繊維」のシステムを構築しており、このシステムは重量の1/5で鉄鋼よりも強くすることができます、と言いました。

9月17日にマスク氏が共有した新しい画像の1つは、内部に作業員がいるスポーク・チューブ(spoked tube)にリブを付けたものです。これは、マスク氏が3月に最初に明らかにした円筒形のツールの内側です;それは主軸(mandrel)と呼ばれています。

ロボットは主軸の周りの炭素繊維テープの層の上に層を巻き、宇宙船の幅30フィートの「胴部」を形成します。

 

(Fig.3) 胴体の内部  スペース・エックス社がビッグ・ファルコン・ロケット(Big Falcon Rocket)の炭素繊維複合材セクションを構築するために使用する主軸の内部。(スペース・エックス)

 

炭素繊維は、接着剤的なエポキシに浸漬され、そうして複合体が硬化するように加熱し、硬化します。

また、マスク氏が9月17日に明らかにした下の写真は、硬化して主軸を解放した胴体部の表示です。左の丸いドームは、これもまた炭素繊維複合材で作られた推進剤タンクの一部のように見えます。

 

(Fig.4) 胴体部  スペース・エックス社のビッグ・ファルコン・ロケットの完成した炭素繊維複合の胴体部。(スペース・エックス)

 

多くの炭素繊維テープは、ファブリック[織布]です。しかし、サウス・カリフォルニア大学の化学、航空宇宙、機械工学のスティーブ・ナッツ(Steve Nutt)教授は、ビジネス・インサイダー誌に、スペース・エックス社のエンジニアがテープの不織布版で主軸をラッピングしていると考えていると述べました。

 

 

----- 出典 -----

掲載終了しております。

(同様な記事)

www.sciencealert.comsciencedailypress.comwww.businessinsider.com

 

----- 参考ビデオ -----

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----- この記事を読んで -----

今回は軽量化のための技術です。着々と前進しています。スペースシャトルのときも、セラミックを宇宙船の外壁に使うことに驚いたものです。

軽くて丈夫、熱や宇宙線に強く、劣化がなく耐久性のある素材、こうした素材は日進月歩で開発されています。将来は、金属の類ではない新しい素材で宇宙船が作られるのかもしれません。

 

惑星探査の宇宙船がすることは、「地球から打ち上げられ、月や火星に着陸し、そして離陸して再び地球に戻る。」 文章で書けばたったこれだけのことです。

この全工程を、単独の宇宙船でこなすのは負荷が大きいでしょうから、ワンクッション入れて、いつかは各々の惑星(や衛星)の軌道上にステーションを建設し、惑星へ離着陸するシャトルのような方式になるのかもしれません。

宇宙船が、どんな惑星にでも離着陸する余裕のあるサイエンス・フィクションに登場するような仕様になるのは、いずれは実現するのでしょう。見てみたいものです。

 

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