研究者達は宇宙で最大の構造を発見、それは途方もなく巨大だ

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(図 Artist’s impression of merging neutron stars ウィキメディア経由CC4.0 クレジットESO/L. Calçada/M. Kornmesser)

天文学者達は、宇宙に、100億個の銀河が欠けている巨大な無の空間を発見しました。この驚くべき発見は、現代の科学には全く知られていない、エキゾチックな物理学の存在の最初の証拠を提供するかもしれません。この広がりは「スーパーボイド(supervoid)[超虚無空間]」と呼ばれており、18億光年の驚異的な規模になります。

発見は国際的な天文学者達のチームによってなされました。極めて冷たくてめったに空ではない巨大な空間を研究している間に、彼らは18億光年の超虚無の空間(super empty space)に出くわしました。この地域は私達の太陽系に比較的近い約3億光年離れたところにあります。チームの責任者、科学者のイシュトヴァン・シャプディ(István Szapudi)氏によれば、「これは、人間がこれまでに識別した中で最大の単一構造です」とのことです。コールド・スポット(cold spot)は、約10年前に超虚無の空間で発見され、科学界を驚かせました。何故ならば、容認されたビッグバン(Big Bang)理論は、同じような大きさの冷たい領域を与えていないからです。さて、この新しい研究は、その中心の巨大な穴の観点から「コールド・スポット」を説明するのに役立ちます。これは次々に、通過している光のエネルギーを消耗させます。

「大きさと空虚さの組み合わせでは、私達のスーパーボイドはまだとてもまれな出来事です。観測可能な宇宙で、私達は、この大きなスーパーボイドが若干あることしか期待できません。」と、コヴァーチ(Kovács)氏は述べました。

厳密に言うと、これは無の空間ではありませんが、しかしそれは巨大な領域です。ここでは、宇宙の他の領域よりも最大20パーセント空いていると考えられており、天文学者の結論によれば、およそ10,000個の銀河が欠けています。

「それは、説明を1階層深くしただけです」と、インペリアル・カレッジ・ロンドン(Imperial College London)の宇宙学者、ロベルト・トロッタ(Roberto Trotta)博士は述べました。「今、私達は、虚無(void)[虚無空間]自体がどのように形成されるのかを理解する必要があります。それは未だ稀な出来事です。」

「虚無自体はそれほど不幸ではありません。それは、エベレスト(Everest)の虚無のようなものです - 他のものよりも大きいものがあるはずです」と彼は述べました。「しかし、それは全体的なコールド・スポットを説明するものではなくて、それについてはまだ暗闇の中です。」

ミステリアスなことに、これらの科学的な説明を超えて、この構造がどのように形成されたかを完全に理解することはまだ不可能です。これは、現代の科学には知られていない「エキゾチックな物理学(exotic physics)」の正確さの可能性についての議論を引き起こしました。

このような構造が存在するもう1つの理由は、宇宙の拡大が増していることに起因する可能性があります。ここで、この空間を横切って移動している間の光子は、速度を落とし、そして結果「冷たく」なります。

最も重要なのは、このような構造は、ダークエネルギー(dark energy)の存在の明白な証拠なことを、証明できます。

----- 出典 -----

「Researchers Discover The Largest Structure In The Universe, And Its Tremendously Huge!」は、掲載終了しております。

(同様な記事)

phys.orgwww.independent.co.uk

www.discovery.com

----- 2018/09/25公開の記事を読んで -----

宇宙が均一でないことは徐々に分かってきており、天体や星間物質の集まり方に偏りがあってスーパークラスターとなっています。天体や星間物質の集まっていないエリアがボイドなのでしょう。

光の減速がコールド・スポットの原因と考えるならば、真空中で、光速度=一定なので、光を減速させる何かがないとつじつまが合わないです。光は重力の影響も受けるので、何も無いからボイドなので、なんだか強引な気もしないではないが。ダーク・エネルギー、その正体は何なのでしょうか。