考古学者達は、新しい2つのクムラン洞窟の中で、死海文書を探します
考古学者達は、新しい2つのクムラン洞窟の中で、死海文書を探します
(図 Dead Sea Scrolls Before Unraveled ウィキメディア経由パブリックドメイン)
これらの死海文書は、1947年に、死海の北西にあるクムラン洞窟が発掘されたときに発見されました。
考古学者達は、死海文書(Dead Sea Scrolls)[巻物]がある可能性をもつ、ウエスト・バンク(West Bank)の西岸のクムラン(Qumran)近くに2つの洞窟を発見しました。
これまでのところ、考古学者は洞窟を発掘していますが、まだバイブル時代のマニュスクリプト[原稿]の遺物を見つけることができていません。しかしながら、現在53bと53cと呼ばれている両方の洞窟は、すでに発見された死海文書を持った洞窟の近くにあり、チームは現場の調査を終えていません。
死海文書はクムラン近くにある12の洞窟で発見された900本のマニュスクリプトの遺物で構成されています。多くの学者は、ローマ人に対する反乱が始まった西暦70年頃に遺跡を放棄する前に、エッセン(Essenes)と呼ばれるグループがクムランに住んでいて、多くの死海文書を書いたと考えています。
1946年から1956年の間に洞窟1から11が発見されました； 死海文書のほとんどは、これら11の洞窟で発見されました。第12洞窟は2017年に発見されましたが、たった1本の空白の巻物を明らかにしました。洞窟の中で、考古学者達はまた、巻物、織物、ロープ、紐など、巻物の保管に使われたアイテムの遺物も見つけました。
2つの新しい洞窟は12番目の洞窟の近くにあり、そしてそれらは過去に巻物を封じ込めた証拠も持っています。
巻物の証拠
略奪者が過去に洞窟53bを略奪した一方で、考古学者達は、青銅製の調理鍋、そして「店の瓶、フラスコ、カップ、調理鍋を表す大量の陶器、そして織物の断片、編組ロープと紐」を発見しました。バージニア州(Virginia)のリバティ大学(Liberty University)の考古学者ランドール・プライス(Randall Price)氏とエルサレム(Jerusalem)のヘブライ大学(Hebrew University)の考古学者オレン・ガトフェルド(Oren Gutfeld)氏は、11月14日から17日にかけてデンバー(Denver)で開催されたアメリカン・スクール・オブ・オリエンタル・リサーチ(American Schools of Oriental Research)の年次総会で最近発表した論文のアブストラクト[抜粋]に彼らは書きました。さらに、洞窟の入り口に石油ランプが見つかった、と彼らは述べました。
(図 死海文書 Pixabay)
考古学者は、死海文書の残骸を探して、クムランで新しく発見された2つの洞窟を発掘しています。
「私達は、この53b洞窟の陶器のすべてを分析したわけではありませんので、巻物の瓶(scroll jar)があったかどうかはわからない」と、バージニア州のリバティ大学の神学教授、プライス氏はライブ・サイエンス(Live Science)誌に語りました。53b洞窟にある織物、ロープ、紐は、第12洞窟にあるものと似ている、と彼は述べました。これは、53b洞窟も巻物を格納するために使用されていた可能性があることを意味します。
洞窟53bに見られるブロンズ[青銅]の鍋は、紀元前100年と紀元前15年の間の日のもので、人々がクムランに住んでいた時代です。ランプのデザインはクムランで見つけられたランプのデザインと似ています、とプライス氏は述べました。それは、クムランに住んでいた人々が洞窟を使ったことを示唆しています。
53c洞窟の中で、研究者は巻物の瓶の破片を見つけました、これは巻物がかつてその洞窟に保管されていたという証拠となるものです。まだ巻物が残っているかどうかを確認するために、53c洞窟で発掘調査が進行中です。
----- 出典 -----
----- この記事を読んで -----
本編は以前に取り上げた記事とほぼ同内容でした。その後、新たな死海文書は発見されていないようですが、今後に期待です。何かをきっかけに、今日まで知られていない人類史が発見されるかもしれません。
しかし、これらの死海文章が洞窟に保管されたのでしょうか。洞窟の環境が、その地域で最も保存に適していたのでしょうか。
----- パズルのピース -----
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