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考古学者は、死海文書の大豊庫を見つけたのかもしれません


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考古学者は、死海文書の大豊庫を見つけたのかもしれません

(図 Dead Sea Scroll Pixabay)  (Fig.) アーティクル・イメージ

 

これまでお目見えしなかった死海文書(しかいもんじょ)[巻物]は、新しく発見された洞窟の中に隠れているかもしれません。

 

死海文書の写本を探している考古学者達は、かつて見たことのない歴史的な資料を含むことができる2000年前の陶器に出会いました。

死海文書のストーリーは、1947年まで遡ることができます。それは、若いベドウィン族(Bedouin)の山羊飼育者が、近くの洞窟の中に何があるかその中を覗くことにしたときです。彼らが行ったので、彼らは20世紀の最大の考古学的発見をしました: 彼らは、古代のヘブライ文字(Hebrew script)で覆われた7つの巻かれた羊皮紙を見つけました。これらは、有名な死海文書の最初のものであることがわかりました。

 

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(図 The War Scroll - Dead Sea Scroll ウィキメディア経由CC1.0パブリックドメイン)

クムランの洞窟1にある戦争の巻物。

 

何年にもわたり、考古学者達は紀元前3世紀まで遡る無数の写本を発見しました。そして、これまでに発見された最も古いバイブル的テキストの1つです。

クムラン洞窟群(Qumran caves)は、イスラエル占領下の西岸にあります。これは多くの人々に、アメリカの専門家達によりそこで行われた考古学的な仕事が、国際法の下で違法であることを、考慮させるようにしました。しかしながら、この事実は、洞窟の奥深くに隠された歴史的に貴重な遺物に、専門家達が挑戦し回収することを推奨してはいません。

 

新しい洞窟:新しい希望

最近、2つの真新しい洞窟がクムランの近くで見つかったことが報告されています。

53bと53cと呼ばれる両方の洞窟は、既に発見された死海文書の原産地だった洞窟の近くにあり、考古学チームは現場の調査をしていません。

デンバー(Denver)で開催されたアメリカン・スクール・オブ・オリエンタル・リサーチ(American Schools of Oriental Research)の年次総会(11月14日 - 17日)で発表された論文では、リバティ大学(Liberty University)のランドール・プライス(Randall Price)氏と、エルサレムヘブライ大学(Hebrew University)のオレン・グトフェルド(Oren Gutfeld)氏は、洞窟53bが驚くべき遺物を生み出したと説明しています。

今年の初めに、考古学者達のグループは、古代の石油ランプ同様に珍しい青銅製の調理鍋に出くわしました。

 

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(図 Temple Scroll ウィキメディア経由パブリックドメイン)

クムラン洞窟11で発見された寺院の巻物の一部の眺め。

 

ライブ・サイエンス(Live Science)誌が説明したように、洞窟53bにある青銅製の調理鍋は、人々がクムランに住んでいたときの、紀元前100年から紀元前15年の間に遡ると考えられています。

その上、ランプのデザインは、クムランで見つかったランプに似ていると、プライス氏は説明し、クムランに住んでいた人々は過去に洞窟を使用していたことを提示しています。

「他の調査結果には、溜め込まれた瓶、フラスコ、カップ、調理鍋に代表される大量の陶器、そして織物や編組ロープとひもの断片が、含まれていました」と、科学者達は研究で説明しています。

クムランの洞窟は過去にかなり略奪されてきました。ありがたいことに、総てがアーティファクト[人工物]として洞窟から取られたわけでないものが、最近発見されました。

「この発見の重要性は、ベドウィン(Bedouin)がこれらの遺跡を略奪しようとしたにもかかわらず、クムラン南部の洞窟は封印された場所を表している、こうした新たな証拠を含んでいます」と、グトフェルド氏とプライス氏は彼らの研究で説明します。

しかし、おそらく最も重要な発見は、洞窟53cの中で行われました。ここで研究者が巻物入れの瓶の破片を発見しました。これは、巻物が、かつてその洞窟に保管されていたことを提示しています。

洞窟53cで新しい考古学的発掘調査が進行中です。もしも巻物がまだ残っているいるならば、上手くゆけば明らかになります。

「この洞窟は、おそらく40年前にベドウィンによって略奪されました」と、プライス氏は説明します。「幸いなことに、彼らはそれほど深く掘り下げていませんでした。私達の希望は、もし私達が掘り続けて、私達が大豊庫に当たることです。」

 

 

----- 出典 -----

curiosmos.com(同様な記事)

www.dailymail.co.uknewsinstact.com

 

----- この記事を読んで -----

一歩一歩でしか進んでいない死海文書の探索ですが、青銅製の鍋やその他の遺物が残っていた、かなり期待のもてる死海文書の発掘調査です。前回、取り上げた内容とほぼ同じで、進展を知りたいところです。

地域的に紛争があったり、さまざまな宗教との調整もあったりするのでしょう。思うように調査は進まないのかも知れません。人類史としておそらく最古の文章、そこに何が記載されているのか、今後に期待です。

 

----- パズルのピース -----

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