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マニトバ州の主任微生物学者兼ラボ・スペシャリスト:陽性「症例」の56%は感染性ではありません


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マニトバ州の主任微生物学者兼ラボ・スペシャリスト:陽性「症例」の56%は感染性ではありません

(図 Corona Test Pixabay)  (Fig.) アーティクル・イメージ

 

概要

  • 事実: 小児科(paediatric)の感染症専門家の、ジャレッド・ブラード(Jared Bullard)博士は、COVIDと戦うために取った措置のために訴えられているマニトバ州政府に対する証人で、PCR検査の信頼性の低さについての証言を提供しています。
  • 考察: もしも、私達が「症例」がパンデミックの重症度の正確な尺度ではないことを認識したのならば、このパンデミックの話はどのくらい変わるでしょうか。 何故このような会話が、主流メディア内でめったにないのでしょうか。

 

このパンデミック全体に共通するテーマは、感染症(infectious diseases)とウイルス学(virology)の分野で国際的に認められ有名な多くの専門家達が、「陽性」のCOVID症例の診断に使用されるツールのポリメラーゼ連鎖反応(polymerase chain reaction、PCR)検査の有効性を疑っていることです。

PCR検査は、進行中の感染症を特定するようには設計されていません。 代わりに、それ[PCR検査]は、それ[ウイルス]が部分的であるか、生きている[活性]か、あるいは死んでいる[不活性]かにかかわらず、遺伝物質を識別します。 PCRは、COVID-19の痕跡を見つけるために、検体(sample)中のこの物質を増幅します、これがまさに批判を受けている理由です。

 

もしも、鼻腔用綿棒から採取した検体に大量のCOVIDウイルスが含まれているのならば、わずか数サイクルの増幅後に陽性反応しますが、一方で、少量の遺伝物質を含むより小さな検体では、陽性結果を得るために十分な遺伝物質を増幅するために、より多くのサイクル[数]を必要とします。 PCR検査はCOVID-19の痕跡をサイクル[数]を通して増幅するので、陽性[結果]を得るのに必要なサイクル数が少ないことは、検査を受ける人のウイルス量が多いことを提示していますし、そして故に、より高い感染力(contagion)の可能性があることを提示しています。 与えられた検体で、ウイルス物質を特定するために必要なサイクル数は、サイクルしきい値(cycle threshold、Ct)と呼ばれます。

これは本質的に次のことを意味します。このパンデミック全体を通して、もしも35を超えるCt値が使用されているのならば、検査し「陽性」と検査された人々の人数は、実際には伝染性(infectious)ではなく、ウイルスを他の人に伝染させることもできません。 あるとしても、彼らはとても少ないウイルス量を持っています。 これについて慎重を要することは、私達が「新しい症例」について聞いたように、私達は各々の検査に適用されたサイクル数の微妙な差異[の情報]を持っておらず、そして故に、症例が感染性でさえあるかどうかに関して明確な考えがありません - とはいえ各々の症例は、大きな問題としてメディアで発表されています。

例えば、臨床感染症(Clinical Infectious Diseases)誌に掲載された記事は次のことを発見しました。サイクルのカウント数が35以上の陽性のPCR[検査結果の]検体の中で、サンプルのわずか3%がウイルス複製を示しただけでした。 これは、次のように解釈できます。 もしも35以上のCtが使用されているときに、PCRを介して誰かの検査[結果]が陽性ならば、その人が実際に感染している[真陽性の]確率は3%未満であり、その結果が偽陽性である確率は97%です。

さらに、無症候性(asymptomatic)の広がりに関する質問が提起されました。 私達は、屋外での拡散は極めて珍しいことは既に知っていますが、ゴルフ・コース、バスケットボール・コート、テニス・コート、公園などの屋外設備が大多数の意志に反して閉鎖された事実の結果として、最近、ここカナダ(Canada)のオンタリオ州(Ontario)で取り上げられました。

 

内部はどうでしょうか。 無症候性の個々の感染者達は、症候性COVID-19患者と比較して、病気を広める可能性が1桁以上少なくなっています。 世界中からの54の研究のメタアナリシス(meta-analysis)は次のことを発見しました。家庭内 - レストランが適用する必要のあるセーフガードが、どれも通常適用されていない場所 - で、症候性(symptomatic)の患者は、18%の事例でこの病気を家族にうつしましたが、一方で、無症候性の患者は、0.7%の事例でこの病気を家族にうつしました。

これが、多くの学者が、無症候性の個人の検査を中止することを、当局に急がせた理由です。 この事実と、無症候性の広がりの見込みを組み合わせると、PCR検査の欠陥が少なくなり、それは理にかなっています。 健康政策は、「症例」の数によって先導され、指示されてきました。 それが、封鎖とマスクの義務は、それらが引き起こし、引き起こした損害に関係なく制定されてきた理由です。 もしも、このパンデミックの間、「陽性」の症例の大部分が、病気を広めることができない人々だったらどうなるでしょうか。 それは、複数の政府や世界保健機関(World Health Organization、WHO)の側の、天文学的な間違いを表すでしょう。

 

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(図 Winnipeg Museum Pixabay)

 

これらの懸念を提起した最新の学者は、微生物学者(Microbiologist)で実験室のスペシャリストの、ジャレッド・ブラード博士でした。彼は、教会や個人が、交際し、礼拝し、平和的に集まるための自由の憲章の不当な違反だとして、クイーンズベンチ裁判所(Court of Queen’s Bench)で政府の封鎖制限に異議を唱えている公聴会で、マニトバ州(カナダ(Canada))政府に対する証人です。 公聴会は2021年5月3日に開始されました。

マニトバ州はこのことを確認しています、それ[PCR検査]は最大40、場合によっては45さえものCt値を利用します。 憲法上の自由のための司法センター(The Justice Centre for Constitutional Freedoms)によれば、(56%の数字はどこから来たのか) 封鎖制限に挑戦している人と組織を代表する法的組織は、次のように述べています。

510日月曜日に司法センターの弁護士により、宣誓の下で質問され、ブラード博士はこう承認しました、PCR検査には重大な限界があります。 ウィニペグ(Winnipeg)市のキャダム地方研究所(Cadham Provincial Laboratory)の所長のブラード博士は次のことを認めました。PCR検査の結果は感染性を検証しませんし、決して、呼吸器疾患(respiratory illnesses)の診断のために使用することを、意図したものではありませんでした。 ブラード博士は次のように証言しました。PCR検査は、ウイルスに曝露されてから最大100日間陽性になりえますし、そして、そのPCR検査は、誰かの鼻で標的のSARS CO-V2ウイルスのウイルスRNAの断片の存在を確認するだけです。 彼はこれを証言しました、Covid-19を持つ人は12週の期間伝染性な一方で、育成不能(non-viable)(無害な)ウイルス性SARS CO-V2の破片は鼻に残り、曝露後最大100日間PCR検査で検出できます。

ブラード博士は次のように証言しました。誰かが実際にCovidに感染しているかどうかを決定する最も正確な方法は、患者の検体から実験室で細胞培養で成長させることを試みることです。 もしも、細胞の培養が実験室でウイルスを増殖させないのならば、患者は感染性の見込みはありません。 ブラード博士と彼の同僚による研究でこのことを発見しました、陽性のPCR検査結果のわずか44%だけが実際に実験室で成長します。

ブラード博士の研究結果は、マニトバ州(それとカナダの他の場所)で使用された、陽性のPCR検査[結果]を、感染性を含意する「症例」として分類した結果の実践を疑問視しています。 このマニトバ州政府の証人によれば、過去13か月の間に多くの州が行ってきたように、陽性のPCR検査[結果]を感染症(infectious)の症例[数]と同一視することは、間違っており不正確です。

ブラード博士はこう承認しました、彼は、少なくとも202057日以降、サイクルしきい値(Ct)値と感染力の相関関係を綿密に研究しています。 ブラード博士は次のことを承認しました。マニトバ州は、与えられたPCR検査のCt値が感染力(infectiousness)と逆相関していることを、以前から知っていました。 この意味は、この記事で説明されているように、より高いしきい値レベルでCovidを検査すると、偽陽性が結果として発生しうることです。 世界保健機関(WHO)でさえ、弱い陽性結果の注意深い解釈が必要だと指摘しています。

弱い結果は、より高いしきい値(より多くのサイクル数)で実行されたそれらの結果です。 例えば、18サイクルで実行されるPCR検査が陽性の人は、Ct40で検査を実行して[陽性となって]いる人よりも、より病気や伝染性でありそうです。

ブラード博士は、これがCt値を感染力に関連付けるこの種の最初の研究の1つなことを確認しましたし、そして彼の研究はフランスやどこかよそでの他の研究の調査結果を確認しました。

ブラード博士はまたこうも証言しました、Ct(陽性の検査結果に到達するために、与えられたPCR検査で使用された増幅サイクル数)は、感染力についての代用品または指標として重要です。

しかしながら、ブラード博士の2つの査読済み研究における調査結果と推奨にもかかわらず、Covid-19へのその公衆衛生(public health)の対応で、マニトバ州は依然としてCt値を感染力の代用品とは考慮していません。 ブラード博士と、マニトバ州の最高医務責任者(Chief Medical Officer)のブレント・ルッサン(Brent Roussin)博士の両者は、反対尋問の下で、Ct値が、ラボより公衆衛生当局に提供されていないことを確認しました。 ルッサン博士はこれを認めました、彼[ルッサン氏]は、Ct値を彼[当局]に提供することを義務付けることができましたが、彼はそうしていません。

例えばフロリダ州などの一部の管轄では、Covidに対する公衆衛生対応でCt値を考慮しています。

最後に、次のことに注意するべきです。一部のカナダの通信社(news agencies)は、陽性のPCR検査[結果]が、その時期の感染力(infectivity)99.9%を証言しているとして、ブラード博士を引用しました。 これは誤っています。 むしろ、ブラード博士はPCRテストがあらゆるウイルスRNAを検出するだろうと証言しました、これ[ウイルスRNA]は、その時期の99.9%の検体に存在します。 しかしながら、ブラード博士は次の証言をしました。検体が実際に感染性(複製が可能な、生存できるウイルスを含む)かどうかを判断するには、ラボでの培養により確認する必要があります。 [すでに]述べたように、18Ct値を使用した「陽性」検体の44%だけが、生存できるラボ培養[の結果]を返しました。 ブラード博士の報告によれば、25を超えるCt値で検査された検体は、生存できるラボ培養を生み出しませんでした。

 

裏付け情報

7月、オックスフォード大学(Oxford University)でのエビデンスに基づく医学センター(centre of evidence-based medicine)の所長で、パンデミックへの現在の英国の対応の批判的な批評家の、カール・ヘネガン(Carl Heneghan)教授は、「いくつのCovid診断が偽陽性ですか(How many Covid diagnoses are false positives?)」という記事を書きました。 彼はこう論じました、英国での誤った陽性検査の割合もまた、50%と同じくらい高い可能性があります。

2007年までさかのぼると、ジーナ・コラータ(Gina Kolata)氏はニューヨークタイムズ(New York times)紙に、PCR検査に基づきウイルスのパンデミックを宣言することが、どのように災害に終わりうるかについて記事を掲載しました。 この記事のタイトルは、「クイック検査への信頼が、そうではなかったエピデミックにつながる(Faith in Quick Test Leads to Epidemic That Wasn’t)」というタイトルでした。 もしも前のリンクが機能しないのならば、コチラであなたはその全話を読むことができます。

メドページ・トゥデイ(MedPage Today)誌に医学博士(MD)のロバート・ハーゲン(Robert Hagen)氏が書いた記事は、特に、無症候性の人々と比較した偽陽性と症候性の人々の結果に関して、COVID検査の問題についても説明しています。 この記事では、偽陽性が、おそらくとても高く発生する理由についても深く掘り下げます。 「Covid症例のカウントで何が問題になっていますか(What’s wrong with Covid Case Counts?)」と呼ばれています。

22人の研究者達が、次の理由を説明する論文を発表しました。彼らによれば、PCR検査がCOVID-19の症例を特定で有効ではないことは全くもって明白です。 結果として、私達は、かなりの量の偽陽性を見ているかもしれません。

 

数え切れないほどの例があります、私は一部の文脈を与えたかっただけです。 あなたは次の記事でもっと知ることができます。私は最近、CDCから以下のように述べられた発表について公開しました。彼らは、ウイルスがワクチンの保護を突破できるかどうかを試して決定するために、ワクチン接種を受けた個人のCOVID検査から検体を収集します。 そうすることで、CDCは、28以下のPCR検査のサイクルしきい値を特定化しています。 何故、ワクチン未接種の個人に対して指定されていないのでしょうか。 私は、次の最近の新しい発表の前にこれを書きました。CDCは、予防接種を受けた個人が病院に行くか亡くならない限り、彼らからもはや検査データを収集することさえありません。

PCR検査に関する矛盾が無視され、認められていないのは本当に残念ですが、一方で健康政策は、現在ある症例[数]により指示されています。

 

 

----- 出典 -----

(掲載終了した元記事のウェブ保存版)

Manitoba Chief Microbiologist & Lab Specialist: 56% of Positive “Cases” Are Not Infectious | Collective Evolution

(同様な記事)

collective-spark.xyznexusnewsfeed.com

 

----- 2021/05/19公開の記事を読んで -----

優秀な分子判定法であるPCR検査が、ウイルスの性質の見極めに利用できず、病気かどうかの判定にはならない。なるほどと言う結論が示されています。

私達の日常や、自分目線からズレているパンデミック、それを作り出した立役者がPCR検査なのでしょう。そして、PCR検査の陽性結果数を感染者数として堂々と報じるメディア。何かがおかしいです。

そして、日本の状況はどうでしょうか。陰性証明書のニーズから症状のない者へのPCR検査が行われ、もしも陽性だった場合は病気かどうかにかかわらず、そのラボの所在地を管轄する保健所にカウントされます。ラボが集中する大都市圏の、検査陽性者数が減り切らない原因になっているのではないでしょうか。そして、検査陽性者数が大きな理由となって、緊急事態宣言などの措置が講じられます。

 

----- パズルのピース -----

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