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ソドム山:イスラエルの、バイブルのランドマークの下で発見された世界最長の塩の洞窟


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ソドム山:イスラエルの、バイブルのランドマークの下で発見された世界最長の塩の洞窟

(図 Sodom Salt Cave 031712 ウィキメディア経由CC3.0 クレジットWilson44691)

(Fig.) アーティクル・イメージ

 

バイブルによれば、ソドム山(mount Sodom)の下の6マイルの洞窟の場所は、ロト(Lot)の妻が塩の柱になった場所の近くです。

イスラエルの洞窟探検家は、彼らが世界で最も長い塩の洞窟を発見したと考えており、以前の記録保持するイランの洞窟よりも大きいです。

1980年代に初めて部分的にマッピング[地図化]されたマルハム(Malham)洞窟は、現在イスラエル最大の山であるソドム山を通って、10キロメートル(6.25マイル)以上伸びることが知られています。

洞窟は、塩の結晶から形成された輝くつらら石(stalactites)[鍾乳石]や石筍(stalagmites)[鍾乳石]で飾られています。そして、ロトの妻は、ソドム(Sodom)とゴモラ(Gomorrah)を破壊するために地球に降りてきた「神の姿」で塩の柱に変わった、とバイブルが主張するところの近くです。

確かに、洞窟の主洞口(main outlet)は、バイブルの登場人物にちなんで、「ロトの妻(Lot's wife)」と呼ばれる塩の柱の近くにあります。

ヘブライ大学(Hebrew University)の洞窟研究センター(Cave Research Centre)の創設者でディレクターでもあるアモス・フルンキン(Amos Frumkin)氏は、80年代の最初の5キロメートルをマッピングしましたが、しかし2年前に、イスラエルの洞窟探検家クラブの創設者であるイスラエルスペランカー(spelunker) [アマチュア洞窟探検家](ケイブ・ダイバー)のヨアブ・ネゲフ(Yoav Negev)氏は、探検を完了したいと決心しました。

昨年、ヨーロッパ人8名と地元の20名のスペランカーのチームが洞窟のマッピングに10日間を費やし、その後、今年は2回目の10日間の探検で、80名の国内外のスペランカーが、レーザーで洞窟の測量とマッピングを終えました。

同大学の洞窟研究センターの研究者のボアズ・ラングフォード(Boaz Langford)氏と、ヨーロッパの洞窟学連盟(Speleological Federation)のブルガリア人(Bulgarian)の洞窟探検家アントニヤ・ボライコワ(Antoniya Vlaykova)氏が探検を主導しました。

「世界の他の塩の洞窟とは対照的に、この洞窟の特徴は、世界で最も長いということです」と、ラングフォード氏は述べました。

今後数ヶ月で、彼らはプロの出版物で、洞窟の完全な地図を公表することを計画しています。

洞窟のチャンバー(chambers)[空洞な部屋]の一つは、その壮大な塩のつらら石が理由で「ウエディング・ホール(Wedding Hall)」と呼ばれています。

最長の塩の洞窟に関する公式の記録はありませんが、そうした指定は、地下のチャンバーがマッピングされ公開された後に、洞窟研究者の間の合意によって一般的に決定されます。

長さ約6キロメートル(約 4マイル)の、イランのナマクダン洞窟(Namakdan cave)は、2006年にチェコ(Czech)とイラン人(Iranian)の科学者による研究の後に、最も長い塩の洞窟として確認されました。

マルハム洞窟とソドム山の関係は、密接に関連しています。山は本質的に大きな塩の塊なので、4,000マイルのアフロ=アラビア・リフト・バレー(Afro-Arabian Rift Valley)[大地溝帯]の北端で、地球のプレートの移動によって形成されています。

地殻活動によって死海(Dead Sea)も生まれました。何百年もの年月を経て、深い窪地(depression)が連続的に洪水に見舞われ、塩の厚い層を横たえました。

山は薄い岩石の層で覆われていますが、しかし雨が降ると、水は塩の層に入り込み、最終的に洞窟を切り開き、つらら石や石筍を形成します。

ヘブライ大学の洞窟探検家の1人であるエフライム・コーエン(Efraim Cohen)氏は、地表から洞窟の入り口を見つけ、地表シャフト[竪穴]への懸垂下降(rappelling down)し、狭いパッセージ[連絡洞]を通ってスクイーズ[極狭い所の通過]し、洞窟の各々の蛇行した枝洞をレーザーで測量するプロセスを説明しました。

厳しい環境にもかかわらず、洞窟の華麗さは、それだけの価値があると彼は言いました。

「すべての石筍とつらら石、それらの美しさ、それらの色 – それらは本当に白く、それらは輝いています、それら素晴らしいです」と彼は言いました。

洞窟の中で見つかった木の破片の放射性炭素年代測定法は、約7、000年前までに洞窟が形成さけたこと示すのを助けました。そのため、洞窟学の基準では極めて若い洞窟になっています。

「それがとても若い理由は、それが塩でできているからです」とフラムキン(Frumkin)教授は述べました。

石灰岩(Limestone)の洞窟は形成がはるかに遅いです。 それらは通常ずっと年上です。 しかし、これは急速に発達しているため、世界で最も若い洞窟の1つです。」

 

 

----- 出典 -----

www.independent.co.uk

----- 参考ビデオ -----

Malham Cave in the Dead Sea’s Mount Sedom: World's longest salt cave discovered in Israel

(1:29) 2019/03/28

 

----- 2019/03/28公開の記事を読んで -----

バイブルに出て来るソドムの位置の特定は、だいたいあの辺りくらいしか分かっていません。ソドム山と呼ばれるものがあったのですねぇ。それにしても塩の洞窟、岩塩なのでしょうが、なんとも死海らしい設定です。多くの洞窟は石灰岩の洞窟で、溶岩洞窟が次に多いでしょうか。

 

GoogleEarthで見る限りは山と言うより台地のような感じですが。GoogeEarthビューでのソドム山を挙げておきます。

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ソドム山は、死海の南部の西岸に位置

 

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死海南部の東岸より、西岸のソドム山を望む

 

大地溝帯 - Wikipedia

 

----- パズルのピース -----

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