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プラネット・ナインはないかも。 遠い天体の奇妙な軌道は、違った説明があるかもしれません


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プラネット・ナインはないかも。 遠い天体の奇妙な軌道は、違った説明があるかもしれません

(図 Planet Pixabay)  (Fig.) アーティクル・イメージ

 

私達の太陽系で、一部の遠く離れた天体での奇妙な集団(clustered)の起動は、発見されていない大きな「プラネット・ナイン(Planet Nine)」に頼らずとも説明できることを、新しい研究が提示しています。

研究によれば、羊飼いの重力の引力は、単一の巨大な天体ではなく、多くのトランス=ネプチューン天体(Trans-Neptunian object、TNO)の仲間からもたらされる可能性があります。

「モデルからPlanet Nineを削除し、代わりに広い範囲に散らばっている多数の小さな天体を考慮に入れると、それらの天体間の集合的な引力は、私達がいくつかのTNOで見る偏心軌道を、まさに同じくらい簡単に説明できました。」 研究の主執筆者で、イギリス(England)のケンブリッジ大学(Cambridge University)応用数学理論物理学科の博士課程の学生アントラニック・セフィリアン(Antranik Sefilian)氏は、声明で述べています。 [私達の太陽系内の「プラネット・ナイン」の証拠(ギャラリー)]

プラネット・ナイン – あるいはプラネット・エックス(Planet X)または巨大プラネット・ファイブ(Giant Planet Five) - の本格的な捜索は、2014年に始まりました。その年、天文学者のチャド・トルヒーヨ(Chad Trujillo)氏とスコット・シェパード(Scott Sheppard)氏は、海王星(Neptune)を超えた向こうに、目に見えない大きな「摂動を起こすもの(perturber)」が存在することを提案しました。 その重力の影響は、準惑星セドナ(Sedna)と2012年のVP113のような遠くの天体の軌道の奇妙さを説明できました。

2016年1月、コンスタンチン・バチギン(Konstantin Batygin)氏とマイク・ブラウン(Mike Brown)氏はより多くの証拠を寄稿し、他のTNOもこの重力的な痕跡を持っているように見えたことを発表しました。バチギン氏とブラウン氏は、摂動を起こすものは地球の10倍の質量があり、太陽から平均して約600天文単位(AU、astronomical units)の距離にあると推定しています。 (1 AUは地球と太陽の距離です - 約9,300万マイル、または約1億5000万キロメートル)

このケースは、それ以来ずっと続いており、天文学者達はますます「集団化した」TNOを発見しています; 記録として現時点で最大約30です。

しかし、プラネット・ナインの存在は、大成功ではありません: 一部の天文学者達は、軌道整形の引力は、多くの小さな天体から来ている可能性が高いと考えています。セフィリアン(Sefilian)氏が、ベイルート(Beirut)のアメリカ大学(American University)のジハード・トゥマ(Jihad Touma)氏と行った新しい研究は、この後者のシナリオを探求します。

もしも海王星を超えた向こうの天体の輪であるカイパー・ベルト(Kuiper Belt)の質量が、地球の数倍から10倍であるならば -  2人組(duo)のモデリング作業は、数字の強さの説明が実際に上手くいくことを示唆しています。ほとんどの推定値がカイパー・ベルトの質量を、地球の質量の10パーセント未満だと考えているので、これはかなり大きな「仮定(if)」です。(そして最近の調査では、この数値は地球の質量の0.02になっています)

しかし、他の太陽系は、その外側の範囲に、物質の巨大な円盤を抱えることが知られています、とセフィリアン氏とトゥマ氏は指摘しました。そして、私達の太陽の周りに1つを見つけられなかったことは、それが存在しない意味ではありません、と彼らは強調しました。

「問題は、システムの内側からディスクを観察しているとき、総てのこと一度に見ることはほとんど不可能です。私達は、ディスクの直接的な観察証拠を持っていませんが、プラネット・ナインにもそれを持っていません。 それが、私達が他の可能性を調査している理由です。」とセフィリアン氏は述べました。

「両方のことが当てはまる可能性もあります - 巨大な円盤と9番目の惑星があるかもしれません」と彼は付け加えました。「各々の新しいTNOの発見とともに、私達は、それらの行動を説明するのを助けるかもしれない証拠をもっと集めます。」

新しい研究は天文ジャーナル(Astronomical Journal)への掲載が承認されました。 オンラインのプレプリントのサイトarXiv.orgで無料で読むことができます。

 

 

-----出典 -----

www.space.com(同様な記事)

earthsky.orgwww.universetoday.comwww.scientificamerican.com

 

----- 2019/01/21公開の記事を読んで -----

さて、私達の太陽系に、未発見の第9番目の惑星はあるのでしょうか。海外では多くの方が知っているアヌンナキのストーリー、ここに登場するアヌンナキの母星ニビルの存在とも絡まり、何かと注目されるトピックです。

冥王星準惑星に格下げされて、水星・金星・地球・火星・木星土星天王星海王星・プラネット・ナイン(第9惑星) です。摂動 = 天体の軌道のブレ、実測されている摂動を上手く説明できず、海王星の外側から重力(引力)の影響がないと整合性が取れません。

それが今回、小惑星や氷や岩の破片の集団のようなものではないかとされています。個々の破片は小さな重力でも、膨大な数があると合算して大きな重力となります。太陽系の外縁にあるカイパー・ベルト(小惑星帯)の分布や質量の見積もり方によっては、その可能性がとても高いです。

あやうしニビル、と言ったところでしょうか。

 

プラネット・ナイン - Wikipedia

 

----- パズルのピース -----

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