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ヴァジラ:ミステリアスな武器は、アヌンナキの神の 「光線を放つ」


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ヴァジラ:ミステリアスな武器は、アヌンナキの神の 「光線を放つ」

(図 God NinurtaZeus Typhon Staatliche Antikensammlungen 596 ウィキメディア経由、パブリックドメイン)

(Fig.) アーティクル・イメージ

 

ヴァジラ(Vajra)[ヴァジュラ、金剛杵]は兵器で、総ての古代の神の書に記された名前です。それはまた、ヴァジラヤナ(Vajrayana)仏教の最も重要な儀式の法具です。サンスクリット(Sanskrit)語では、「ヴァジラ」という言葉は、ダイヤモンドのように硬質または頑丈と定義されています。それは知識と悟りの入り込めない、不動と不滅の状態の象徴です。

私達のヴァジラの知識は、深遠な古代に戻ります。テキストは、ヴァジラはいつも平和と平穏の象徴ではなく、しかしとても異なるものだったことを示しています。これは、古代インドで初めて出現し、そこではデヴァス(Devas)の王で天の神ベディック・インドラ(Bedic Indra)の主要兵器でした。

ヒンズー教徒のプラーナ(Puranas)によれば、邪悪なアスラ(Asuras)、ナムウチ(Namuchi)とヴリッタ(Vritra)は地球から光と水分を総て取り除きました。彼らは、生きている存在ために土地を荒れたものにしました。インドラ(Indra)は悪魔の神と戦い、成功せず、そして最後の手段として、彼の最高神ヴィシュヌ(Vishnu)に助けを請いました。

ヴィシュヌは、固体でも液体でもない兵器だけがナムウチとヴリッタを殺すことができると彼に伝えました。そこで彼は、大工の神テヴァシュタ(Tvashta) が設計したインドラ(Indra)という素晴らしい兵器を持ち、彼は恐ろしいアスラを打ち負かすのに使うことができました。この新兵器、ヴァジラは光線を放ちました。彼と一緒に、インドラはナウムチとヴェリタを滅ぼし、必要な量の光と湿気を地球に戻しました。リグ・ヴェーダ(The Rig Veda)はこの矛盾を説明しています。

「今、私はヴァジラを保持しているインドラの栄光ある行為について説明します。」「彼は蛇を殺して水を流しました。それは山の中心を壊しました。彼は山に逃亡していた蛇を殺しました。テヴァシュタは彼のためにヴァジラをやりました。牛が音を立てるのと同じように、流れる水は海に到達しました。強力なインドラはソマ(Soma)を選び、3つの容器から飲みました。」「寛大なインドラは、彼の手にヴァジラを持ち、蛇のうち最初の子を殺しました。」

ヴァジラが使われるとき、相手に投げ込まれました。ニティン・クマール(Nitin Kumar)氏は、チベットの仏教における儀式の法具(Ritual Implements in Tibetan Buddhism)の記事で、「投げ込まれた兵器のように、雷鳴、火、稲妻の大動揺の中で、不滅の光線は天を渡って隕石の火球のように燃えた」と私達に伝えます。

ヴァジラの伝統的なイメージは、各端の蓮の花から始まる3つの尖った先端、5つの尖った先端、または尖った9つの先端の金属シャフトとして表しています。元来は、古代のヒンドゥー教テキストのリゲヴェダ(Rigveda)によれば、インドラが彼のヴァジラを使用したとき、それはオープン・エンドを持っていました。仏教の伝説は、シャクヤムニ(Shakyamuni)[釈迦如来]、仏陀自身は、インドラのヴァジラを取り、歯を閉じ、それを破壊的な武器から平和な[王権の表象として王がもつ]笏(しやく)に変えてしまいました。

 

ヴァジラのような神の武器は、世界中で見つかるでしょうか

インド(Indian)、ギリシャ(Greek)、オーストラリア(Australian)、北欧(Nordic)の宇宙論アメリカの宇宙論の間には関係がないことを、学者達は主張します。彼らは、各々の文明が神々を独自に考え、より深くより古代の普遍的な伝統はないと考えています。もしもこれが当てはまるならば、これらの社会の基礎、彼らの神話、伝統、信念、象徴は、彼らとその場所と歴史に固有なものでなければなりません。

 

(Fig.1) 開いた突起を持つヴァジラ

 

アメリカ(American)の歴史から生まれた戦争、陰謀、征服のストーリーは、イギリス(England)、フランス(France)、インド(India)、中国(China)とは大きく異なっています。国家を表す習慣、伝統、シンボルもそうです。しかしながら、古代と原住民の群れの広い範囲を見ると、偶然の一致のパターンがあります。インドで発見された神話やシンボルは、他の文化で口頭や書かれた記述に簡単に現れます。それらはまた、彼らの芸術的なイメージにも現れます。これらの表現は、時間と場所を超越するようです。

例えば、破壊の道具としての雷鳴や稲妻の象徴は、多くの古代文明に現れています。神話は必然的に光線を、天の神、雷鳴の神、それを兵器として使う神と関連付けます。

 

西洋の世界では、それはより簡単に、ギリシャの天の神ゼウス(Zeus)に関連付けしています。彼と共に、彼はタイタン(Titans)を打ち負かし、ギリシャパンテオン(pantheon)を支配しました。神話は、ゼウスが、地下深くのタルタロス(Tartarus)に投獄されたマスタービルダーのサイクロプス(Cyclopes)[キュクロープス]を解放したことを、私達に伝えます。

彼の解放に感謝して、彼らは素晴らしい兵器の稲妻を彼に与えました。別の話では、ゼウスは彼の恐ろしい兵器を使い、総てのギリシャ神話の中で最も恐ろしいクリーチャー、百頭の蛇、台風(Typhoon)と戦いました。ゼウスの最初のイメージは、避雷針を握っているのを表し、他ではこの3つの尖った先端が延長された致命的な兵器を示しています。

 

シュメール(Sumerian)人の宇宙論には、ヴァジラに類似した武器も登場します。その使用は、バビロニア(Babylonian)人の創造の叙事詩「エヌマ・エリシュ(Enuma Elish)」に記録されています。天体の神マルドク(Marduk(Bel))と蛇のティアマット(Tiamat)の間の戦いは、この古文書の第4タブレットに詳述されています。

エヌマ・エリシュによれば、邪悪で強力なティアマット(Tiamat)は、エア(Ea)や他の支配的な神々に対して反抗する計画を考え出しました。神々は、彼らの凶悪な怒りを呼び起こし、解決策を探すことを恐れていました。エアはティアマットに対抗しようとしますが、戦う代わりに彼は退却する。彼の息子、マルドクは前衛に来て、激怒した蛇と戦うためのボランティア達を1つの条件で提供します。。。もし彼が成功すれば、彼は宇宙全体を支配するでしょう。

神々は同意し、マルドクに強力な武器を提供します。これには、ティアマットとの戦いで使用するアーク(arc)、メイス(mace)[鎚矛]、ネット(net)[網]が含まれます。この壮大なシーンのイメージは、マルドクが3つの先端の笏(しやく)を手に持っていることを示しています。神々は比類のない武器、敵の破壊者をマルドクに与えました: 「行きなさい、ティアマットの命を断ち切りなさい。風が地上の深みまでその血を運ぶようにしてください。」

 

雷鳴を作り出す兵器、ヴァジラは、世界中の神話、伝説、文化、象徴で見つけられる膨大な数の共通要素の一例に過ぎません。ギリシャ、シュメール、北欧、アステカ(Aztec)の宇宙論、オーストラリア(Australia)と米国(United States)の宇宙論には類似点があります。これらの並行線には、神々の生活と驚くほどの兵器が含まれます。

それらには、私達の生活を支配する法律や習慣、つまり社会の構造も含まれます。世界中にある象徴主義の普遍性は、何か他のことをほのめかしています。ヴァジラのような兵器は、人間の想像力から生まれたものではありません。それらは、文化の進化の一環として生まれませんでした。これらは現実でした。 それらは実態的でした。

私達の遠隔地のどこかにいる誰かが見て、文書化しました。それは、明確かつ具体的な表現がなされている雷鳴を放つ素晴らしい兵器との、実際に遭遇したことを通してだけです。

 

 

---- 出典 -----

元記事は掲載終了しております。

(同様な記事)

www.ancient-origins.netwww.look4ward.co.ukrsdhuriyan.blogspot.com(関連記事)

www.chakranews.com

 

----- この記事を読んで -----

密教(仏教)関係としては法具の金剛杵(こんごうしょ)が、独鈷杵、三鈷杵、五鈷杵などの総称だったとは意外にも知りませんでした。海外の文章を読んで、日本人が知っていそうで知らないことに気付かされるのは、不思議な感覚になります。

シュメール(イラク/クウェート付近)とインドに、共通点があることがなんともミステリアスです。当時はどれほどの文化交流があったのでしょうか。

本文で紹介されているようにヴァジラが雷、つまり電撃の武器だったとして、そのエネルギー源にも関心が行きます。

また、その形状についてですが、雷が発生したきに、雲の上から宇宙に向かって放電するレッドスプライトに似ている印象です。地上から上手く観測されることは難しく、近年は国際宇宙ステーション(ISS)から捉えられた画像が紹介されてもいます。どうやってこんな形を知り得たのでしょうか、宇宙から見ていたからでしょうか。

蛇足ですが、日本では雷と言って済むのですが、英語だと稲妻(lightning)と雷鳴(thunder)ではっきり使い分けられるのも面白いところです。訳の付け方で、雷とするより「いかづち」と訳した方がよかったかもしれません。

 

ヴァジラ(こんごうしょ):金剛杵 - Wikipedia

レッドスプライト - Wikipedia

サイクロプスキュクロープス - Wikipedia

 

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