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NASAのパーサヴィアランス・ローバーが火星のCO2を酸素に変えました


NASAのパーサヴィアランス・ローバーが火星のCO2を酸素に変えました

(図 Mars 2020 Perseverance Rover クレジットNASA/JPL-Caltech)

(Fig.) アーティクル・イメージ

 

これは「別の世界で酸素を生成する最初の機器」です。

NASAのパーサヴィアランス・ローバー(a)に取り付けられたトースター・サイズの科学機器は、周囲の火星の大気から二酸化炭素を少し吸い上げ、それを酸素に変換(b)しました。

これは、宇宙旅行者が呼吸するための空気を生成するだけでなく、火星にいる間に地球に戻すためのロケット燃料も生成できる未来につながる可能性のある画期的な最初のものです。

火星酸素その場資源利用実験(Mars Oxygen In-Situ Resource Utilization Experiment、MOXIE)と呼ばれるこの機器は、宇宙飛行士の乗組員が赤い惑星の表面から離陸できるように十分な推進剤(b)を生成するために最終的にスケール・アップできる技術の実証です。

「これは、火星で二酸化炭素を酸素に変換するための重要な最初のステップです」と、NASAの宇宙技術ミッション局(STMD)の副管理者であるジムロイターは声明の中で述べています(c)。 「MOXIEにはまだやるべきことがたくさんありますが、火星で人間に会うという目標に向かって進むにつれて、この技術デモンストレーションの結果は期待に満ちています。」

「酸素は私達が呼吸するものだけではありません」と彼は付け加えました。 「ロケット推進剤は酸素に依存しており、将来の探検家は火星で推進剤を製造して帰宅することに依存するでしょう。」

NASAによれば、4人の宇宙飛行士の乗組員を火星の表面から降ろすには、約15,000ポンド(約 6,900キログラム)のロケット燃料と55,0000ポンド(約 250,000キログラム)の酸素が必要になります。 ただし、MOXIEの主任研究員であるマイケル・ヘクト(Michael Hecht)氏によれば、呼吸するのに必要なのは、1年間で4人の乗組員で約1メートルトンだけです。

火星に至るまでそのすべての酸素をのんびり作ることは、複雑で費用がかかるでしょう。 科学者達がその場で酸素を抽出することを検討しているのはそのためです。

二酸化炭素を変換するために、MOXIEはガスを華氏約1,470度に加熱する必要がありました。 それはなんとか約5グラムの酸素を生成しました。これは約10分の呼吸可能な酸素に相当します。 1時間あたり最大10グラムの酸素を生成します。

ヘクト氏は現在、「エンベロープを押す」ことを計画しており、MOXIEに新しい動作モードを試すか、さまざまな温度で酸素を抽出することを試みます。

モンストレーションのディレクターであるトルディ・コルテス(Trudy Kortes)氏は述べています。 また、現場のリソースを利用できる将来のミッションの基礎を築いた最初の企業でもあります。

最初に、NASAの火星ヘリコプターのインジェニュイティ(Ingenuity)に、地球外の惑星の表面で初めて制御された飛行を実行させました。これが今です。 火星をこれまで以上に私達に近づけるためのNASAの多大な努力に敬意を表します。

 

 

----- 出典 -----

NASA’s Perseverance Rover Just Turned Martian CO2 Into Oxygen | Futurism

www.nasa.govwww.scientificamerican.comwww.sciencenews.orgco2coalition.org

 

----- 2021/04/22公開の記事を読んで -----

かなりコンパクトにまとめられた機器を火星に持ち込んだようです。 火星の大気中から酸素を作ることが成功したとのこと。

このテクノロジーを大規模プラント化して、地球の温暖化対策にも利用できないのでしょうかねぇ...

石炭ぼーぼー燃やしている国、森林伐採している国。 温暖化問題は、実は南北問題なのです ... 温室効果ガスの商取引をやっているから、温暖化問題が嘘っぽく見えてしまいます。

 

Perseverance (rover) - Wikipedia ( パーサヴィアランス - Wikipedia )

 

----- パズルのピース -----

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