ストレンジマター、宇宙の危険な物質
ストレンジマター、宇宙の危険な物質
(図 Neutron Stars クレジットNASA/Dana Berry)
私達は皆、ブラックホール(Black holes)が私達の宇宙全体で最も神秘的で危険な創造物なことを知っており同意していますが、ブラックホールと同じくらい危険な2番目の場所に来る他の創造物もあります。これらの創造物の1つは、中性子星(Neutron Star)と呼ばれます(私達は「星の命」のパート2:超新星(Supernovae)星の死で言及しました)。
これらの星を区別するのはその大きさで、他の星に比べて全くもって小さく、直径は数キロメートルになります。しかし、それらは重すぎ、その重量は太陽の3倍以上になることがあります。例えば:野球ボールの重量が地球の重量に等しいと想像してください。これが私達が中性子星と呼んだもので、これらの星のは超高密度なために、小さすぎても重すぎます。
中性子星の中心にあるのは、ストレンジマター(Strange Matter)[奇妙な物質]と呼ばれるもので、それは私達の宇宙の危険な問題と考えられています。何故それが危険なのかを理解するには、私達はその構造を理解する必要があります。
一般的に、物質は、通常の水素を除いて1つ以上のプロトン(protons)[陽子]と、1つ以上の中性子(neutron)含む核を持つ原子で構成されます。プロトン、中性子もクォーク(Quarks)で構成されており、それら(クォーク)は素粒子(elementary particles)であると考えられているため、これらのクォークをより小さなコンポーネントに分解することはできません。それらはお互いにより引き付けられ、「アップクォーク(Up Quark)」、「ダウンクォーク(Down Quark)」、「ストレンジクォーク(Strange Quark)」などのエキゾチックな名前を持つ3種類のクォークがあり、これらの名前はさまざまな特性を持つクォークを区別するために考案されました。物質の原子の構造を構成する陽子と中性子は、アップクォークとダウンクォークに含まれています。しかしながら、ストレンジマターの構造には、第3のタイプのストレンジクォークを含む核があり、これによりストレンジマターが(ノーマル)マターと異なります。
ストレンジマターは、中性子星内部の圧力と密度で構成されています。最初は、中性子星の世界には通常のクォーク(アップクォークとダウンクォーク)が含まれていますが、しかし、圧力と密度が高いためにこれらのクォークは分解して溶解し、ストレンジクォークになります。それがストレンジマターの作られ方です。
ストレンジマターは中性子星の内部にとどまりますが、もしもこの中性子星が爆発するならば、ストレンジマターは宇宙全体に広がります。そして、もしもそれが私達の惑星内の物質を通過して相互作用したのならば、それは私達の地球をストレンジマターに変換します。つまり、地球が小さくなりすぎて高密度になり、地球上に存在する生命を殺すことを意味します。同じことが太陽と相互作用したのならば、それは小さくなり、その明るさはほとんど消え、これも私達を殺します。それが、ストレンジマターが危険な理由です。
----- 出典 -----
「Strange Matter The Dangerous Matter in Our Universe」は、掲載終了しております。
(関連記事)
science.howstuffworks.comwww.labroots.comwww.sciencephiletheai.com
----- 参考ビデオ -----
The Most Dangerous Thing in the Whole Universe
(9:35) 2019/05/15
----- 2019/11/1公開の記事を読んで -----
中性子星は、中性子だけでできているのかと思っていましたが、さらにクォークのレベルでみると、ストレンジクォークだけで構成されているとのことです。
超高圧、超高密度、超高温、超低温などの極端な条件下だと、私達の住んでいる世界の常識から外れたことが起こります。 宇宙には予想だにしない現象が、まだまだありそうです。
----- パズルのピース -----
zzak.hatenablog.jpzzak.hatenablog.jpzzak.hatenablog.jpzzak.hatenablog.jp