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「マルチバース」の概念について、さまざまな理論は何と言っていますか


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マルチバース」の概念について、さまざまな理論は何と言っていますか

(図 Fractal Pixabay)  (Fig.) アーティクル・イメージ

 

宇宙は巨大ですよね

実際、それはとても巨大なため、私達は、その全体の大きさを測定することはできません。私達は、観測可能な宇宙として知られる宇宙の限られた部分しか見ることができなかったからです。この観測可能な宇宙には、数十億の銀河、星、その他の天体が含まれています。

今、疑問が浮上しています、この宇宙は無限でしょうか。 宇宙の外に何かあるのでしょうか。 そして私達は、この質問の「マルチバース(The multiverse)[多元宇宙]」に対する唯一の答えがあります。

マルチバースは、「複数の宇宙が存在する」とした仮想的な概念です。

1952年、ダブリン(Dublin)での講演でアーウィンシュレディンガー(Erwin Schrodinger)氏は、彼がそう考えていることを彼の聴衆に警告しました。彼が言いたいことは、彼の聴衆のほとんどにとって一種の冗談です。 彼はこう言いました。彼の方程式がいくつかの異なる歴史を説明しているように見えたとき、これらは「代替ではありませんが、総てが同時に同時に発生します」。

それ故に、そこからマルチバースの概念の誕生が起こります。
映画や漫画は、マルチバースに別の名前を付けており、この概念をとても広く使用しているのを、私達は見てきました。多次元(multiple dimensions)、パラレル・ユニバース(parallel universe)[並行(平行)宇宙]、パラレル・リアリティ(parallel reality)[並行(平行)現実]、代替タイムライン(alternative timeline)などがあります。

しかし、物理学のコミュニティはこのトピックに関して完全に分かれています。 マルチバースが存在しなければならないと言う一部の人達もいれば、単なる仮想概念であると言う一部の人達もいます。科学者達のコミュニティは、議論や研究のトピックとしてマルチバースを取り上げません。

しかし、これは科学者達が多元宇宙の証拠を見つけるために、決して試みないという意味ではありません。2010年、ティーブンMフィーニー(Stephen M Feeney)氏という名の科学者は、ウィルキンソンマイクロ波異方性プローブ(Wilkinson microwave Anisotropy probeWMAP)によって収集されたデータを分析しました。そして、そのデータに関して、遠い過去に私達の宇宙が他の宇宙と衝突した証拠を見つけたと主張しました。

この後、プランク衛星(plank satellite)がこの発見に参加したとき、他の宇宙による私達の宇宙への重力の引力を検出しないため、そのような衝突は見つかりませんでした。

マックス・テグマーク(Max Tegmark)氏 (宇宙学者) は、慣れ親しんだ観測可能な宇宙を超えて、宇宙の分類法を提供しました。テグマーク氏の分類の4つのレベルは、次のように配置されています。後続のレベルは、以前のレベルを包含かつ拡張すると理解できます。いかに簡単に説明します。

 

レベル1. 私達の宇宙の存在

これは、無限エルゴディック宇宙(ergodic universe)の存在による、カオス的インフレーション(chaotic inflation)の予測に基づいています。無限エルゴディック宇宙は、無限であるため、総ての初期条件を実現するハッブル・ボリューム(Hubble volumes)を含める必要があります。

カオス的インフレーション理論によれば、宇宙空間(マルチバース)は拡大しており、最も興味深いのはこの拡大が永遠に続くことです。

しかし、ここにはいくつかの理由で膨張が停止し、いくつかのバブル(bubble)[泡]を形成する一部の領域があります。そして、これらは初期宇宙と呼ばれています。

 

レベル2. 振動宇宙とフェクンド宇宙(Fecund universe)

周期モデル(または振動モデル)は、いくつかの宇宙論モデルのいずれかです。それは、宇宙は、無限かまたは無限の自立サイクルをたどります。

たとえば、振動宇宙理論(oscillating universe theory)は、1930年にアルバート・アインシュタイン(Albert Einstein)氏により簡単に宇宙が理論化されました。これは、ビッグバン(Big Bang)で始まりビッグクランチ(Big Crunch)で終わる、一連の永遠の振動につながります。

 

レベル3. 量子力学の多くの世界の解釈

ここでは、私達は、結果については予測できません。それは、総てのイベントはいくつかの宇宙で起こっているからです。多くの世界の解釈(Many world interpretation、MWI)によれば、これらの可能な観測の各々は、異なる宇宙に対応しています。

これを理解するために、もしも私達が空中にサイコロを投げて、さまざまな確率を見つけようとするのならば、量子力学によると、あらゆる数が出ることができますが、しかし異なる宇宙でとなります。つまり、もしも1が出ると、他の5つの可能性が、さまざまな宇宙で発生します。

 

レベル4. 究極のアンサンブル

これはテグマーク氏の独自の仮説であり、究極の数学的宇宙仮説(ultimate mathematical universe hypothesis)としても知られています。
このレベルでは、総ての宇宙が等しく現実であると見なされます。これは、さまざまな数学的構造で記述できます。

私達は、こう言うことができます。このレベルのマルチバースでは、すべてが可能な意味です。私達が考えていることを今書けば、それは、ある種の宇宙のどこかで起こっています。つまり、私達の各々の新しい思考が新しい宇宙を作り出しているということです。

 

今、これらのレベルについて議論した後で、その理論について読むのはとても気まずいかもしれません。その理論は、私達の宇宙はどんな形態でも空だと言います。その形態では、私達が、私達の宇宙から脱出し、同じ方法で他の宇宙に入ることができます。この理論は、4次元(少なくとも10次元)についても説明しています。

しかし、私達は次のことを忘れてはなりません。これら総てが、アイデア、理論、または数学的な解決策で、そして、ある目的地に到達するには何世紀もかかります。 それ故に、私達は「マルチバースは、議論のトピックではありません。私達は、それを現実として取り上げることができ、そのため何かを見つけるからです。」と、1つだけ結論付けることができます。

 

 

----- 出典 -----

(掲載終了した元記事のウェブ保存版)

What different theories say on concept of "Multiverse"? | Space Documentary

(関連記事)

www.livescience.comwww.thoughtco.com

www.universetoday.comscnceandtech.blogspot.comwww.universeguide.com

 

----- 2019/公開の記事を読んで -----

レベル3で触れていますが、量子力学によれば「並行する宇宙のどれもが現実」ですが、各々は違う結果となり得ることを言っています。つまり「異なるタイムラインを持つ並行する世界」で、これを題材にしたSFがあったように思います。

レベル4で触れていますが、「私達の思考が宇宙を創る...」 どこか他のカテゴリーでも似たようなことを言っており、気の合うことが増えます。
これを組み入れたSFもありました。宇宙が思考に関係するのならば、「思考によって宇宙の制限速度の光速を超える」そんなストーリーでしたかねぇ。

 

とにかく、おそらく単一宇宙(ユニバース)ではなさそうです。それをどうにかして観測したり、万一できることならコミュニケーションしたり、そうしたことが可能になる日がいつか来るのかも知れません。

 

マルチバース多元宇宙論 - Wikipedia

 

----- パズルのピース -----

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