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複数の現実が存在します、新しい研究は発見しました


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複数の現実が存在します、新しい研究は発見しました

(図 Fractal Pixabay)  (Fig.) アーティクル・イメージ

 

新しい実験では、複数の現実が同時に存在できることが示されています

 

最近発表された科学論文は、少なくともそれが量子の世界になると、2つの現実が同時に共存できると主張しています。

オーストリア(Austria)のインスブルック大学(University of Innsbrück)の実験物理学科の科学者達の、彼らの仮説を証明すること。

その可能性を研究するために、科学者達は、最も混乱を招く思考実験の1つを調査しました。それは、その祖先の、ノーベル賞を受賞した物理学者ユージーン・ウィグナー(Eugene Wigner)氏にちなんで名づけられた「ウィグナーの友人」と呼ばれるものです。

 

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(図 Physics Pixabay)

 

実験は1964年に提案されました。そして、2人の人間がまったく同じものを観察することを含み、この新しい実験では、それは光子(photon)でした。

観察するとき、光子は、水平または垂直のどちらかの状態で見られます。

しかしながら、もし私達が量子力学を見るのならば、観察が行われる前でもそれは「重ね合わせ(superposition)」の状態で存在し、これは、光子が同時に両方の状態にあることを意味します: 水平方向と垂直方向。

ウィグナーの友人の思考実験で、実験室の1人が光子を観察し、それを垂直または水平状態に送ります。実験室の外にいるウィグナー氏は、それから光子が重ね合わせの状態にあるかどうかを証明するために、「干渉実験(interference experiment)」と呼ばれるテストを実行します。

それは両方の観察を示しています。従って、それらが表す2つの現実が同時に共存できます。

しかし、実際に理論を試してみる科学者はいません。

現在、量子力学の分野でなされた進歩のおかげで、エジンバラ(Edinburgh)のヘリオット・ワット大学(Heriot-Watt University)のマッシミリアーノ・プロイエティ(Massimiliano Proietti)研究員と同僚は、まさにそれをしました。

彼らは6つのもつれた(entangled)光子を撮り、それを通して研究者達は、ウィグナーの友人の実験の結果を再現することができました。

光子が観測されたとき、それらは偏り(polarization)状態で存在していました。

しかし、干渉実験でテストしたとき、科学者達はこう結論づけました、光子はまだ重ね合わせの状態で存在していました。

これにより、複数の現実が同時に存在する可能性があることを、科学者達が証明することを許しました。

同時に、どのように観測されたのか、新しい研究は観測の基礎に挑戦しました。

「科学的方法は事実に依存しており、繰り返し測定することで確立されます。そして観察した人とは無関係に、普遍的に合意されます。」と、プロイエティ氏は述べます。

しかしながら、研究者は、「量子力学では、観測の客観性はそれほど明確ではない」と付け加えました。

オーストリアインスブルック大学の実験物理学科のポスドクのマーティン・リングバウアー(Martin Ringbauer)研究員の共著者は、ライブ・サイエンス(Live Science)誌とのインタビューで次のように説明しています: 量子力学は、通常の物理学の規則はもはや適用されない、とても小さい規模の世界の仕組みを説明しています;何十年にもわたり、この分野を研究してきた専門家たちは、それが何を意味するのかについて、数多くの解釈を提供してきました。」

「古典的な物理学とは対照的に、測定結果は絶対的な真実と見なすことはできませんが、しかし測定を行った観測者との関係で理解する必要があります。」と、リングバウアー氏は説明しました。「私達が量子力学について話すストーリーは、それに適応しなければなりません。」

 

 

----- 出典 -----

curiosmos.com

 

----- この記事を読んで -----

パラレル・ワールド(並行世界)の話と思いましたが、量子論的に複数の状態を取れるトピックでした。ここから、パラレル・ワールドは飛躍しすぎなようです。
重なって存在するかもしれない複数の異なる世界が、同時に進行するパラレル・ワールド。パラレル(並行)に進行する複数の世界は、並行ゆえに互いに行き来もできず、互いに知覚もできない世界なのでしょう。そうだとすれば、重力の相互作用も無く、光子(量子)による情報伝達も無いとしていいのでしょう。
パラレル・ワールドが存在する場合、どのような原理なのでしょうか。時空の位相がずれたり、打ち消しているようなイメージでしょうか。
 
パラレル・ユニバース(並行宇宙)→マルチバース(多元宇宙)の話は、サイエンスとして物理学に登場しますが、パラレル・ワールドの話はサイエンスとしてほとんど取り上げられません。量子の世界以外では、発想を高次元に広げない限り無理なのかもしれません。
 

----- パズルのピース -----

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