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ペンタゴンは説明のつかない空中の目撃を調査するためにグループを編成します


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ペンタゴンは説明のつかない空中の目撃を調査するためにグループを編成します

(図 Night Pixabay by David MarkUFO Pixabay by Patrick Fischer)

(Fig.) アーティクル・イメージ  軍と諜報機関により監督される新しいグループは、軍事作戦エリアを含む特殊用途の空域に焦点を当てます

 

この発表は、過去20年間に軍のパイロットなどにより観察された奇妙な現象を明らかにすることができなかった報告に続くものです。

 

ワシントン - (2021年11月23日)火曜日の夜、ペンタゴン(Pentagon)[国防総省]は、神経質な地域での未確認飛行物体の報告を調査するための新しいグループを発表しました。これは、軍と諜報機関の両方により監督される仕事です。

このグループは、制限された空域で「物体を検出、識別、および属性付け」する取り組みを主導し、また、軍事飛行へのあらゆる脅威を軽減します。

この発表は、6月の報告書の発表に続くものです。報告書は、過去20年間、軍のパイロット達やその他の人達による、奇妙な現象の143件の目撃を説明を提供できなかったものです。

報告書は、次のことを考えていた諜報コミュニティ内の一部の人達を苛立たせました。現象を分類して説明しようとするために、より多くの分析と研究が行われるべきでした。 目撃情報が説明されていないと言っている報告を発表することは、さらに、ビデオや写真が宇宙からの訪問者である可能性がある理論をさらに駆り立てました。これは、米国政府で真剣に受け止めている人がほとんどいない理論です。

 

国防副長官のキャスリーン・H・ヒックス(Kathleen H. Hicks)氏はこう言いました、新しいグループは、空中物体の識別と管理の同調グループ(Airborne Object Identification and Management Synchronization Group)と呼ばれます。 それは、情報統合担当国防次官(under secretary of defense for intelligenc)、統合参謀本部長(director of the Joint Staff)、国家情報長官室(Office of the Director of National Intelligence)の高官で構成される最高執行委員会により監督されます。

グループは、特殊用途の空域に焦点を当てます。これには、軍事作戦エリア、射撃場、および国家安全保障やその他の用途のために制限された場所が含まれます。 ヒックス博士はメモの中でこう言いました、特殊用途地域での未確認空中現象(unidentified aerial phenomena、UAP)は、軍のパイロットに対して潜在的な安全上の問題を表し、「潜在的な安全保障(national security)の懸念」を起こしました。

6月、国家情報長官室は、2004年以降に見られた未確認飛行物体をレビューした報告書を発表し、143件は説明されていないままであると指摘しました。 そのうち、18件のエピソードを含む21件の報告は、観測可能な推進力なしか、または急速な加速で移動するそんな物体として、米国(United States,)に知られていない技術的ノウハウを示した可能性があり、それは、ロシア(Russia)、中国(China)、または他の地球の諸国の能力を超えていると考えられています。

 

(Fig.1) 2020年に海軍パイロットが撮影した未確認の空中物体を捕捉したフレーム

 

政府当局者は個人的に次のように言いました。収集された情報で、ロシアや中国の先進技術が使用されているという証拠はなく、宇宙旅行をしているエイリアンははるかに少ないです。 しかし、当局はこれを認めました、多くの説明を提供することへの政府の怠慢は、一部の理論は他の理論よりも陰謀的な、幅広い理論を煽るでしょう。

一方で、説明のつかない目撃情報は、主に軍事施設や作戦の周りにありましたが、報告書は次のように言っています。それが収集バイアスまたは最先端(cutting-edge)のセンサーの存在の結果の可能性があります。

一部の人々はこう考えています、米国の能力を超える技術を示すあらゆる現象は、詳細な研究が必要です。 懐疑論者は次のように考えています。軍用戦闘機のカメラにより記録されたビデオを含め、目撃情報のほとんどかまたは総てが、光学のトリックかまたは自然に発生する現象により説明できます。

 

今月初め、国家情報長官のアブリル・D・ヘインズ(Avril D. Haines)氏はこう言いました、政府は説明のつかない現象について、情報収集を上手に行う必要がありました。 ヘインズ氏は、主な焦点が次のことにとどまっていると言いました。現象が米国をスパイしているライバル国からの航空機であったかどうかです。けれども、異世界的な説明の可能性を開いたままにしました。

「議会や他の人々が懸念している主な問題は、基本的に飛行の安全性の懸念と対敵情報活動(counterintelligence)の問題です」と、彼女は言いました。 「しかし、もちろん、常に問題があります。私達が単に理解していない、地球外が来るかもしれない何かが他にあるのでしょうか。」

ヘインズ氏の地球外の発言は、必ずしも宇宙人を指しているのではなく、むしろ、飛行の安全性の問題に影響を与えうる流星(meteors)や太陽フレア(solar flares)などの平凡な説明を指していました。

 

長年、軍事諜報員のルイス・エリゾンド(Luis Elizondo)氏は、ペンタゴン内で先端航空宇宙脅威特定計画(Advanced Aerospace Threat Identification Program)と呼ばれるあまり知られていないグループを運営していました。 ペンタゴンは、計画は2012年に閉鎖されたと言いましたが、しかし、計画の後援者は、その作業は継続されましたと言いました。 2020年、ペンタゴンは、新しいグループ、UAPタスク・フォース(Unidentified Aerial Phenomenon Task Force)があることを発表しました。

ヒックス博士が発表したメモはこう言っています、タスク・フォースはすぐに新しい同調グループに移行します。 監督評議会は、ヒックス博士の承認を得ることを条件として、新しいグループの代理ディレクター[長官/局長]を選び、ガイダンスを発行します、と彼女は言いました。

新しいディレクターは次の権限を持ちます。未確認空中現象の事件の報告を標準化すること、説明のつかない目撃情報に関するデータの分析と、検出機能の不足の特定を、監督することの依頼です。

 

 

----- 出典 -----

Pentagon Forms a Group to Examine Unexplained Aerial Sightings - The New York Times

(参考記事)

New DOD Group to Synchronize Airborne Object Identification, Management Efforts Across Government | ExecutiveGov

 

 

----- 2021/11/24公開の記事を読んで -----

何故だか2021年11月後半に、節目となりそうなトピックがいくつか飛び込んできました。この手のトピックを膨らませて伝えていない、あえて硬い素材をピックアップしてアーカイブしておきます。

先日の、アブリル・ヘインズ国家情報長官から伝えられた内容の延長です。すっきりしないのは、何がしかの「物体を検出、識別、および属性付け」する取り組みであり、ロシアや中国、他の航空能力について監視と分析評価をすることが建前になりそうなことです。

対UAP/UFOだと言い切ってしまうと、不都合なことがあるのかも知れません。いずれにせよ、これから始まるようですので、今後どのような発表がされるのか注目です。

 

Advanced Aerospace Threat Identification Program - Wikipedia

先端航空宇宙脅威特定計画 - Wikipedia

 

----- パズルのピース -----

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