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ごめんよ陰謀論者達。 研究は、COVID-19を「実験室の構築でない」と結論付けています


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ごめんよ陰謀論者達。 研究は、COVID-19を「実験室の構築でない」と結論付けています

(図 ウイルス Pixabay)

(Fig.) SARS-CoV-2(黄色)の走査型電子顕微鏡の画像

走査型電子顕微鏡で撮影したこの配布資料のイラスト画像は、2019-nCoVとしても知られているSARS-CoV-2(黄色)を示しています。COVID-19分離を引き起こすウイルスで、研究室で培養された細胞(青/ピンク)の表面から出現して分離されました。配布資料/国立衛生研究所/ AFP GettY画像経由

 

一部の人がこう提示しました、ウイルス(virus)は実際に操作された生物学的な攻撃です。

 

COVID-19は、米国に対する生物学的な攻撃の一部として実験室で設計されたと主張する陰謀論は、ここ数週間オンラインで勢いを増しています。がしかし、ウイルスの起源に関する新しい研究はこう結論づけしました、パンデミック(pandemic)を引き起こす株(strain)は自然に発生しました。

科学誌ネイチャー・ミドシン(Nature Medicine)で最初に発表された調査結果による、証拠の分析は、次のことを示しています。新型コロナウイルスは「実験室の構築物でも意図的に操作されたウイルスでもない」と、研究者達は結論付けています 「私達は、いかなる種類の実験室ベースのシナリオも、もっともらしい(plausible)とは考えていません。」

「かなり高いレベルになった多くの憶測と陰謀論があります」と、トゥレーン大学医学部(Tulane University School of Medicine)の教授で、この研究の著者の1人のロバート・ギャリー(Robert Garry)博士はABC Newsに伝えました。「そのため、私達はこう感じました、この新型コロナウイルスの証拠を調べ、起源について私達ができることを決定するために、チームを結成することが重要でした。」

 

東部時間の午後1時のABCと、東部時間の午後4時のABC News Liveに、平日の毎日に選局してください。最新のニュース、コンテキスト、分析を含めて、ABCニュースチーム全体で新型コロナウイルスを特別に報道します。

 

国立衛生研究所(National Institutes of Health)所長の、フランシス・コリンズ(Francis Collins)博士は、調査結果を支持し、彼のブログに書いています「この研究では、COVID-19の自然な起源の誤りを明らかにする(refute)余地はほとんどありません。」

研究者達はこう結論付けました、新型コロナウイルスは人間が作成したものではありません。何故ならば「以前に使用されていたウイルス・バックボーン(backbone)[主要部]」を全く共有しないからです。  この研究は、コウモリ(bats)に見られるウイルスと、おそらくセンザンコウ(pangolins) 別名、鱗状アリクイ(scaly anteaters)として知られているに由来した別のウイルスの組み換えから生じたと研究は述べています。

COVID-19はコウモリに見られるコロナウイルスと96%同一です、と研究者達は述べましたが、しかし、何故それをそれほど感染性にしたのか、を説明できる特定のバリエーションがあります。

「私達は、他のコロナウイルスの研究からこの事を知っています、それらはこの[バリエーション]を獲得することができ、そしてその後、より病原性を持つことができます」と、ギャリー(Garry)氏はABCニュースに伝えました。「これは、このウイルスが大変な伝染性で、この大流行を引き起こしているのか、の理由についての良い説明です。

 

(Fig.1) SARS-CoV-2(黄色)の走査型電子顕微鏡の画像

走査型電子顕微鏡で撮影したこの配布資料のイラスト画像は、2019-nCoVとしても知られているSARS-CoV-2(黄色)を示しています。COVID-19分離を引き起こすウイルスで、研究室で培養された細胞(青/ピンク)の表面から出現して分離されました。配布資料/国立衛生研究所/ AFP GettY画像経由

 

ギャリー氏によれば、表面タンパク質の変異(mutation)が、パンデミックの発生を引き起こしたかもしれませんが、しかし、このポイントにエスカレート(escalating)する前に、重症度の低いバージョンの病気が何年も、おそらく何十年もの間、大衆を循環していた可能性もあります。

「これらの変異が、より最近かまたはずっと以前に検出されたのかどうかは、私達にはわかりません」と、ギャリー氏はABCニュースに伝えました。「それが実際に、パンデミックを引き起こした突然変異かどうか言うことは不可能ですが、しかしいずれにしても、それは自然に起こるプロセスだったでしょう。」

そして一方で、多くの人がウイルスは中国の武漢(Wuhan)の魚市場で発生したと信じていますが、ギャリー氏はそれも誤解だと言いました。

「私達の分析や、他の分析も、それよりも早い起源を示しています」とギャリー氏は言いました。「そこには間違いなく症例がありますが、しかし、それはウイルスの起源ではありませんでした。」

 

----- 出典 -----

abcnews.go.com(参考)

abcnews.go.com

 

----- 2020/03/27公開の記事を読んで -----

依然として、新型コロナウイルス生物兵器だと主張する輩が絶えないようです。陰謀論としてのストーリーに仕上げられ、多くの誤情報が混ぜ込まれた悪質な隠蔽説となっています。残念ながら、この陰謀論を信じ込んでしまう方も多いようです。

なお、社会的な問題提起をしたり、闇の部分を暴露させたり、良質な陰謀論もあります。


まず、簡単に云ってしまいます。ウイルスは、RNAと言う一本鎖の遺伝構造を持つ物体で、生物扱いはされていません。ウイルスは、私達のDNAのような二重螺旋ではありません。一本鎖のRNAは、あちこちの分子が交換されやすい、つまり変異(ミューテイト)しやすい特徴があります。
それ故に、特定のウイルスの研究中に、ウイルスが変異してしまうこともあります。研究中にウイルスがマイナーチェンジしてしまうのです。このことが、特定のウイルス株に対抗するワクチンの開発の難易度を高くしています。
なお、ウイルスは生物扱いされていませんので、殺すと言う表現よりも、不活性化するという表現が正しくなります。


一方で、この手の研究の多くでは、ラットと呼ばれる白いネズミを使います。ラットが脱走することもあり、近隣の地域で白黒まだらの交配されたネズミが見つかって、脱走が発覚することもあります。管理が悪いと言えば、それだけのことです。
他方で、言論の自由が守られた諸国で研究者が言ったこと、または査読されていない論文(覚書のようなものになるのでしょうか)、こうした情報をつまみ食いし、研究者が述べたとか論文に書かれたとして利用されることがあります。

そうして、まともな雰囲気を土台に利用して邪推を混ぜ込み、陰謀仮説が造られてゆきます。

陰謀仮説までとはならなくても、多くの誤情報(デマ)が溢れています。

 

----- パズルのピース -----

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