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マーズ・キュリオシティ・ローバー、「ケラ」でのスケールの問題


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マーズ・キュリオシティ・ローバー、「ケラ」でのスケールの問題

(図 Curiosity クレジットNASA/JPL-Caltech)  (Fig.) アーティクル・イメージ

 

3年前の2016年、キュリオシティ(Curiosity)はマレー・ビュート(Murray Buttes)と呼ばれるエリアを探索しました。探査が終わりに近づいていたので、ローバー(rover)[探査車]は、泥岩の岩盤にサンプル穴を開けるために、「ケラ(Quela)」と呼ばれる場所で最後の砂岩ビュート(小さなメサ)[丘]に近づきました。この壮大なビュートは、チームにより印象的でない「ビュートM12」という名前がつけられました。ビュートの下の岩盤のより滑らかで軽い泥岩とで、ビュートの砂岩の風合いと色を簡単に比較できます。

  • ビュート(butte)、主に米国で使われる、米国西部の平原に孤立する周囲の切り立った丘
  • メサ(mesa)、主に米国で使われる、米国南西部の台地で頂上はビュートより広い

 

この印象的なモザイク[小片を集めたもの]を作成するために、14枚の重複する左側のマスト・カメラ(mast camera)の画像が、セアン・ドラン(Seán Doran)氏により縫い合わされています。楽しむために、セアン氏は、コンピューター生成(CG)の宇宙飛行士をシーンに追加し、人間のスケール感を提供しました。彼は、彼女をアストリッド(Astrid)と名付けました。アストリッドの身長は、ハイライズ(HiRISE)デジタル地形マップ(DTM、HiRISE digital terrain maps)からのハイライズのプロジェクション[投影]を使用して、とても正確に計算されます。

 

セアン氏のモザイクは、ミッションSol 1455(2016年9月9日)の朝に取得した画像から組み立てられました。セアン氏は、恐れ多くも、私達に彼のモザイクの共有を許可してくれました。もしも、あなたがアストリッドを使ったこの人間のスケーリング方法を楽しんでいるのならば、セアン氏のフリッカー(Flickr)のページにアクセスして、この才能のある人の作品をチェックすることをお勧めします(以下のリンク)

 

リンク:

  1. キュリオシティ・ローバーのセアン氏のFlickrページ
  2. スケールにアストリッドを使用したモザイクのアルバム
  3. セアンのフルサイズのモザイク
  4. フィル・ストーク(Phil Stooke)氏によるロケーション・マップ(スケール付き)

 

----- 出典 -----

Scale Matters at 'Quela' | Mars Rovers: Mosaics, Panoramas & Updates - Facebook

 

 

----- 2019/09/02の投稿を読んで -----

写真だけでは「見たときに、基準になる物体がないと、おおよその大きさが感覚的につかめない」課題が解決される良いアイディアです。最初に見たときは、おやっ!? と思いましたが、スケール用の宇宙飛行士、分かり易いです(上記のリンク 3 で、ご覧ください)。

このスケール表示用の宇宙飛行士は、アストリッドと命名されたとのことです。そのうち、火星に既に人類が行っている証拠だ... なんて、扱われることがあるかも知れません。

 

参考として、GigaPan - Curiosity Sol 1455 を上げておきます。かなりな拡大にまで対応しています。Sol 1455でも、自然のものとは考えにくい奇妙なものが指摘されており、GigaPanで確認できます。

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Mars Sol 1455 Anomalies – Composite View 2 | Was Life On Mars? で指摘されていますが、火星の地表に散らばっているものは奇妙なものが散見されます。妙に鋭利な瓦礫のような岩が散在していたり、周囲とは質感の異なる岩(鉱物)が突如として転がっていたりします。写真(静止画)では判別不能でしょうが、この中にも擬態した生物が暮らして居るのかも知れません。

人類が上陸し、さまざまなレポートがされるのが楽しみです。

 

----- パズルのピース -----

zzak.hatenablog.jpzzak.hatenablog.jpzzak.hatenablog.jpzzak.hatenablog.jp