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物理学の法則を破る「素晴らしい」量子宇宙エンジン


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物理学の法則を破る「素晴らしい」量子宇宙エンジン

(図 将来の宇宙船 ウィキメディア、クレジットNASA)

(Fig.) 将来の宇宙船のアーティクル・イメージ

 

2-3年前に、NASAのジョンソン宇宙センター(NASA’s Johnson Space Centre)の研究者は、推進剤を全く必要としないにもかかわらず、実際に推力を発生させるスラスタ・システムを発見しました。この発見の意味は、はるかに広がっています。宇宙飛行および推進を必要とするその他の技術のためのアプリケーションは、ある日とても安価になる可能性があって、宇宙探査を指数関数的に拡大できます。

この技術の存在は、次の事実をさらに実証します。そのエネルギーは、量子真空(quantum vacuum)へのタッピングから導き出せ、これは「ゼロ点(zero-point)」としても知られています。

ボトム・ラインとして空間は空ではなくて、その中にあるエネルギーを使うことができます。これは、カシミール効果(Casimir Effect)がゼロ点または真空状態のエネルギーを示すときに、実験的に確認されました。それは量子揺らぎの不均衡に起因し、2つの接近した金属板がお互いに引き合うことを予測しています。

プロペラント-レス・スラスタ(propellant-less thruster)はカンナ・ドライブ(Cannae Drive)と呼ばれ、グイド・フェッタ(Guido Fetta)氏によって開発され、2013年8月に行われた8日間のテスト・キャンペーンでNASAによってテストされました。これはEMドライブ(EM drive)とも呼ばれます。それは、再度強調しますが燃料を全く使用せずに、容器内で少量の推力が達成されたことを示しました。その結果は来年7月に、オハイオ州(Ohio)クリーブランド(Cleveland)で開催される第50回共同推進会議で発表されました。

あなたは会議で発表された論文(タイトル「推進剤の艦載を必要としない新しい推進技術のための数値と実験結果(Numerical and Experimental Results for a Novel Propulsion Technology Requiring no On-Board Propellant)」)にアクセスすることができ、発明者のグイド・フェッタ氏の論文がここにあります。

今や、それは宇宙飛行を始めようとしており、サイエンスアラート・ドット・コム(ScienceAlert.com)誌のように多くの人によれば、EMはそれを得るために議論する価値があります。なぜならば、ある種の実験でそのようなエンジンは機能すると示唆されていましたが、それは私達が持っている最も基本的な物理法則の1つにも反するからです。

アイザック・ニュートン(Issac Newton)が導いた法則の、運動量の保存法と呼ばれる法則で、等価で反対のリアクションがアクションから生じなければならない、と述べています。運動量を得るためには、何らかの種類の推進剤を反対の方向に放出しなければならず、EMドライブではなく、本発明はエネルギー/電磁波の「ゼロ点」場をタップして、円錐形の金属キャビティの内部で跳ね返るマイクロ波光子(microwave photons)による推力を生成します。円錐形の金属キャビティは、それを反対方向に加速するものです。

これはエキサイティングで、私達には、宇宙旅行のために利用する無限のエネルギー資源があることを、基本的に証明されているからです。これは現在、現代の宇宙旅行と探査の最大の障壁となっています。

科学は慎重に行うべきで、科学的な教義の枠組みに巻き込まれないように迷走します。特に科学の領域内で、歴史は常に私たちに示してきました。それは、私達が本物として受け入れるのは、別のタイミングでいつも変わることです。私達の現実としての自然に関する私達の理解と知識は、常に変化しています。

「現在、物理学における新発見はありません。 残っているのは更なる正確な測定です。」 この声明(世界観声明)は、1900年にケルビン卿(Lord Kelvin)によって作られましたが、5年後に打ち破られました。アインシュタイン(Einstein)が特殊相対性理論(special relativity)の論文を発表したからです。この1つは、多くの中から素晴らしいものです。

今日、エンジニアはパラマハムサ・テワリ(Paramahamsa Tewari)のような概念を利用した発電機を発明しています。これらの法則は、空間が空でないという事実を説明するために洗練されている必要があります。私達が現在事実として受け入れているものは、EMドライブのような開発や変更が必要になるでしょうし、またはこれらの概念を使った発電機はすぐ承認される必要があります。歴史を通して、エネルギーなどの新しい開発分野では、常に市場に出てくるための時間を割いてきました。

今日の世界では、あなたが通過しなければならない赤線(Red Tape)が常にたくさんあるのは、残念なことです。

 

 

----- 出典 -----

science-andinfo.blogspot.jp

 

----- 参考ビデオ -----


An Explanation of the EmDrive and Cannae Drive Part I

(7:41)  2017/06/15

 


An Explanation of the EmDrive and Cannae Drive Part II

(18:12)  2017/09/01

 

 

----- この記事を読んで -----

実現可能そうなアイディアとしては、期待がもてそうです。記載されていませんが、どの程度の推進力が得られるかが実用化のターニング・ポイントになると思います。それでもアイディアと挑戦にエールを送りたいです。こうしたものが実用化され、将来的に内燃機関から脱却できるときが、次の技術革命になるような気がします。

本文の最後に登場したテワリさんの発電機、これも実用化すれば人類への贈り物だと思うのですが、旧来の産業構造が壊れることもあり、前進しないようです。技術革新が起これば、古いものは見直され捨てられます。本文の赤線とはこのことを言っているようです。

 

----- パズルのピース -----

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