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失われた大陸、ヨーロッパの下に埋もれたものを発見


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失われた大陸、ヨーロッパの下に埋もれたものを発見

(図 ウィキメディア / パブリックドメイン画像 )  (Fig.) 失われた大陸のイメージ図

 

何世紀もの間、人間は失われたアトランティス大陸に魅了されてきました。しかし、地質学者による新たな発見は、これを証明しています。別の失われた陸が、この間ずっとヨーロッパの下に隠れており、発見されるのを待っています。

サイエンス(Science)誌によれば、超大陸 - グレーター・アドリア(Greater Adria)という名前 - は、何百万年も前にヨーロッパ大陸の下を滑りました:

「大陸の、唯一目に見える残骸は南ヨーロッパの山岳地帯で見つかった石灰岩と他の岩石です。これらの岩石は、海洋堆積物として始まり、後に陸地の表面から削り取られ、構造プレートの衝突で持ち上げられた、と科学者達は考えています。しかし、元の陸地の大きさや形、そして歴史 その多くは浅い熱帯の海の下に何百万年も横たわっていました は、再構築が困難でした。」

 

(Fig.1) 大陸地図のアップデート

1億4千万年前に存在していた古代大陸のグレーター・アドリアは、現在の南ヨーロッパの下に滑り込む前に存在していました。暗い緑の領域は水面より上の土地を、明るい緑は下の土地を示しています (Science誌、Douwe van Hinsbergen 経由)

 

オランダ(Netherlands)のユトレヒト大学(Utrecht University)の地質学者、ドゥウェ・ファン・ヒンスベルゲン(Douwe van Hinsbergen)氏は、グレーター・アドリアに関する論文の主執筆者です。彼は、失われた大陸には信じられないほど複雑で、暴力的でさえある歴史だったことを指摘しています:

「約14000万年前、グリーンランド規模の陸地で、大部分は熱帯の海に沈んでいました。そこは、堆積物が集まり、ゆっくりと岩に変わった場所です。 その後、1億年から12000万年前に現在のヨーロッパと衝突したために、粉々になり、そしてヨーロッパ大陸の下に押し込まれました。衝突で削り取られたグレーター・アドリアの岩石のわずかな断片が、地質学者が発見するために、地表に残りました。」

 

(Fig.2) パンゲア超大陸と分割区分の概要

グレーター・アドリアは、パンゲア(Pangea)超大陸の一部であり、2000万年後にアフリカから離脱しました(ウィキメディア・コモンズ 経由)

 

グレーター・アドリアを探す

グレーター・アドリアの存在を証明する初期の段階は、骨の折れる(painstaking)研究でした。 古代の起源は次のように説明しています。それは、磁性鉱物(magnetic minerals)内部の方向を研究することから始まりました。磁性鉱物は、古代の起源を説明する地球の磁場と一致するもので、岩石の中のバクテリアによって形成されていました:

「これらのバクテリアが死ぬと、堆積物に残された残留磁性鉱物は最終的に岩石に変わり、バクテリアの元の方向をロックします。研究者達はそれをリバース・エンジニアリング(reverse engineered)して何億年も戻しました。」

ある意味では、何年も前から、アドリアが本物であることを証明する証拠を繋ぎ合わせようとすることは、何十億個のピースかになる地球規模のパズルを組み立てるようなものでした。そのうちのいくつかは、数億年かけて姿を消しました:

「研究者達のチームは、破壊された明花瓶(Ming vase)に取り組んでいる高度に訓練されたアンティーク修復のチームのように働いていました。最初に収集してから、そうして、一連の火山とサンゴ礁から、かつて結婚していた大きな岩石を集めます。」

ミステリアスな方法で移動

グレーター・アドリアのもう1つの極めて奇妙な特徴は、時間の経過とともに移動する方法でした。単に北に浮かぶのではなく、古代の大陸は反時計回りに動きました:

「構造(tectonic)の衝突は、年に3〜4センチメートル以下の速度で発生しましたが、容赦のない(inexorable)衝突(smash-up)は、100キロメートルの厚さの地殻(crust)を粉砕し、その大部分を地球のマントルの奥深くに送りました。」

 

(Fig.3) グレーター・アドリアの動きの概要図

方位を変えずに単に北に移動するのではなく、グレーター・アドリアは反時計回りに回転し、他の構造プレートを押しのけてこすりました (Via Science Direct 経由)

 

何億年も前に起こったことの結果として、もしあなたが今日のアドリア海(Adriatic Sea)に隣接する山に立つのならば、あなたは大陸に残っているものを横切ることになります。それは、ヨーロッパの陸地よりも下にあり、現在は、間欠泉(geysers)と火山の形で表面化しています。アドリアが、かつては巨大な陸地だったという唯一の目に見える証拠は、今は消えています。

 


New Continent Found Under the Sea in Europe

(2:34)  2019/09/13

 

 

----- 出典 -----

www.ancient-code.com ・・・Long-Lost Continent Discovered Buried Beneath Europe | Ancient Code・・・ 接続に時間がかかりプレビューが表示されないことがあります

 

----- この記事を読んで -----

パンゲア大陸の分裂する一部が、プレート・テクトニクスの応用で発見されたとのことです。古文書などに現れるアトランティス大陸ムー大陸、レムリア大陸など、これらは伝説なのでしょうか。太平洋や大西洋、インド洋の中などは、プレート・テクトニクス的には、全くあり得ない大陸です。こうした伝説の大陸は実在したのでしょうか。

 

プレートテクトニクス - Wikipedia

パンゲア大陸 - Wikipedia

ゴンドワナ大陸 - Wikipedia

 

本文のアドリアは表現されていませんが、現代から過去への逆回し版


Plate Tectonic Evolution

(1:11) 2015/10/07

 

----- パズルのピース -----

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