2019年のオポジションでの海王星 - 最接近
2019年のオポジションでの海王星 - 最接近
(図 Solar System Pixabay by Hatice EROL) (Fig.) アーティクル・イメージ
2019年9月の最も待望の天文学イベントの1つは、これです:海王星のオポジションです。ローマの海の神は、地球に最も近いアプローチをします。このイベントについて知っておくべき3つの重要事項を以下に示します
1. オポジションとは
天文学では、2つの天体を、与えられた天体から観察される通りに、天球(celestial sphere)の反対側にあるときにオポジション(opposition)[反対]にあると言われます。現在、海王星(Neptune)は反対にあるので、これは、太陽、地球、海王星が地球と同じ線上にあることを意味します(下図に示すとおり)。そのオポジションで、惑星は、ほぼその近地点(perigee) (地球に最も近い地点)に到達し、最も大きく、最も明るく見えます。
(図 Positional astronomy ウィキメディア経由CC3.0、クレジットWmheric)
オポジションを含めた、天文学の配置のさまざまな用語を示す図。
2. 海王星は、どのくらい近くになるのでしょうか
地球から海王星の平均距離は、約30.27 AU ( 1 AU = 1億5,000万Km、地球と太陽の間の平均距離 )です。オポジションでは、その惑星は28.93 AUになります。これは、ガス・ジャイアンの惑星が、その平均距離よりも地球に2億100万Km近いことを意味します。
3. このイベントの見方
惑星がオポジションにあるとき、それは夜通し見えます。これは、海王星が空の太陽の反対側にあるとき、太陽系は、海王星、地球、および太陽が、真ん中の地球と直線を形成するように並んでいます。地球は、海王星と同じ太陽の側です。
その惑星は、9月10日12:40 IST (07:10 GMT) に最接近します。それは、観察のために、水瓶座にうまく配置されます。それは夜の大部分で見えるでしょう、そして現地時間の真夜中頃に空の最高点に到達します。
(Fig.2) ニューデリー(New Delhi)上空で、9月10日の夜に見られる海王星 (画像:ドミニク・フォード(Dominic Ford)、In-The-Sky) | 元記事より掲載
海王星の見かけの大きさ(apparent magnitude)は、+7.8です。そのため肉眼では見えません。 そのためには望遠鏡が必要です。
----- 出典 -----
「Neptune At Opposition In 2019」は、掲載終了しております。
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----- 2019/09/08公開の記事を読んで -----
日食や月食など体験できる天文ショーとは違い、肉眼で見えない事もあって、ほぼ話題に上がりませんでした。2019年9月10日に海王星が最接近しているとのことです。夜通し見える位置関係になりますので、天体望遠鏡をお持ちの方はきっと観察されたことでしょう。
太陽系で太陽から離れた木星、土星、天王星、海王星がガス惑星として知られています。ガス惑星となった理由がはっきりしないことは興味深いです。単純に主星からの距離ではないでしょうし、太陽系の成り立ち(太陽系史)そのもののモデル化のトピックです。
天体イベントとして、太陽系の惑星のいくつかが直線状に並ぶ惑星直列などが、ときどきオカルト的な含意で取り上げられることがあります。準惑星まで入れたら、そうしたイベントはそこそこ頻繁にあるのでしょう。特に何かが起こることもないのですが、人騒がせなことが好きな方が多いのでしょうか ?
Opposition (astronomy) - Wikipedia
----- パズルのピース -----
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