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科学者達は、私達の祖先が1つの母国語を話したと考える


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科学者達は、私達の祖先が1つの母国語を話したと考える

(図 Pieter Bruegel the Elder - The Tower of Babel (Rotterdam) - Google Art Project ウィキメディア経由パブリックドメイン)

(Fig.) アーティクル・イメージ

 

15,000年前の一般的な言語能力の証拠

バイブルの歴史によれば、私達の祖先は、誰もが理解できる1つの共通言語を話しました。しかしながら、人類がバベルの塔(Tower of Babel)で天国への道を築こうとしたとき、この普遍的な理解は取り消されました。罰として、言語があいまいになり、多数の言語がその後に発生しました。そして、あなたがバイブルの伝承性に真実を置くかに否かに関わらず、現在、アフリカ(Africa)を起源とした、私達の初期の祖先が話した共通言語を指し示す証拠があり、それは移住パターンと相関があります。

最近の研究では、言葉の進化について注目しました。特にユーラシア(Eurasia)全域で、兄弟や父のような家族的な単語のパターンを見つけます。これにより、約15,000年前、古代の先祖がこれらの単語や他の21の単語をどのように発音したかを、予測することができました。異種言語の言葉と音は、適切に命名されたバベルの塔プロジェクトを通じて編集されたカタログから調査されました。

 

以前の研究とは異なる、ある研究者が用いた方法は、音韻(phonemes)[音素]の使用でした。音韻は、子犬(pup)とカップ(cup)の「p」と「c」の間の違いのように、私達が話すときに使用する音の最も短い区別です。英語のbrother[兄弟]は、ラテン語(Latin)でfrāter、フランス語(French)でfrère、サンスクリット語(Sanskrit)でbhrātr、このような単語を考慮することにより、彼らは理論を仮定しました。単語は綴りよりも音に密接に関連しており、単語の途中で、音韻との普遍的な関連を示しています。とりわけこの言葉は、次のように安定した言葉であることが証明されました。それは言語ののダイナミックな進化で、それほど頻繁には変わりませんでした。そうしてさまざまな起源でテストされました。

言語の単語は、最終的には時間の経過とともに大きく変化すると、元来、考えられていました。そうした認識か、または共通の起源に由来する言葉は、5,000 - 9,000年しか遡ることができませんでした。これらの研究者は次の発見をしました。極めて保存された単語か、またはほとんど変化しないコア単語のリストは、2,000 - 4,000年毎に、50%の確率で非同族により置き換えられました。彼らはこれを単語の半減期と呼びました。彼らが見つけた21の単語のリストの変化は最も少なく、半減期は10,000年でした。

 

移住パターン

この言語研究の意味は、移住パターンを示しました。それは、伝統的に保たれている移住の理論と一致するように思われました。ある研究者は、アフリカと母国語の起源に近いほど、音韻が多様なことを発見しました。逆に、太平洋諸島(Pacific islands)、オセアニア(Oceania)、南アメリカ(South America)で見られるように、中央アフリカから離れた言語ほど、音韻の多様性は少なくなりました。これは、次のことで、アフリカとアジア(Asian)の言語を見るときに理にかなっているようです。単語の意味は、音節(syllables)と音韻の異なるイントネーション[抑揚]に基づいて劇的に変化し、かなりの多様性を示します。

これは次の理論と一致します。アフリカからの即時の移民はアジアに入りました。そこで彼らは、音韻のより高い多様性を発見しました。そして最終的に陸橋を渡ってアメリカ大陸に入り、音韻の多様性が最も少ない南アメリカで終わります。予測できる状態で、高い音韻の多様性は、高い遺伝的多様性と相関があります。

 

 

----- 出典 -----

www.gaia.com(参考記事)

www.dailymail.co.uk

 

----- 2017/06/07公開の記事を読んで -----

天に近づこうとした人々に罰を与え、それまでに話していた言葉をバラバラにしてしまったと言うバイブルのストーリーです。コミュニケーションを失うことで、相互理解が損なわれ、恐れを膨らませ、対立や紛争... 混乱へと続きます。

これが実際に、そうなのか、似たような話を基礎にして組み立てられた逸話なのか興味深いところです。本文で紹介されているように、人類史として、言語の歴史的な変化が本当のところなのかもしれません。足元を見れば、日本語ですら変化を積み重ねています。

コンピュータシステムの応用として、言語翻訳、言語変換、言語入力などの研究テーマが古くからあり、人工知能(AI)技術の応用と合わせて、それが実用化しつつあるのは、みなさまがご承知の通りです。それでも、まだまだで、更なる進歩を期待したいです。

 

 

----- パズルのピース -----

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