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木の秘密の言葉


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木の秘密の言葉

(図 Landscape Pixabay)

 

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The Secret Language of Trees

(4:34) 2019/07/18 より スクリーンショット

 

どのようにして木が他の種族と共同して彼ら自身の地下インターネットを作り出すのか:

森の大部分は、最も高い天蓋を構成する巨木の影に住んでいます。

これらは最古の木で、何百もの子供たちと何千もの孫がいます。

彼らは隣人と一緒にチェックインし、彼らの長い人生の間に得られた食料や物資と知恵を共有します。

彼らはその場に根ざして総てを行います。話す、手を差し伸べる、または動き回ることはできません。

彼らの成功の秘訣は、森林の地面の下にあります。そこは、広大な根のシステムが上にそびえる樹幹を支援するところです。

 

これらの根とパートナーシップなのは、菌根(mycorrhizae)と呼ばれる共生真菌(symbiotic fungi)です。

これらの真菌は無数の分岐を持っています。分岐は、一緒に菌糸体(mycelium)を構成する糸のような菌糸(hyphae)です。

菌糸体は、木の根のシステムよりもはるかに広い領域に広がって、そしてさまざまな木の根をつなげています。

 

菌根のネットワークからの、これらの繋がり。

菌根のネットワークを通して、真菌は、木々の間で資源や信号伝達となる分子を通過させることができます。

私達は、最も古い木が他の木と最もつながっている最大の菌根のネットワークを持っていることを知っていますが、しかしこれらの繋がりは、信じられないほど追跡が複雑です。

その理由は、約100種の菌根菌(mycorrhizal fungi)があり、個々の木には何十ものさまざまな真菌生物がコロニーを形成しているやもしれず、それぞれが他の木の固有のセットに繋がり、順番にそれぞれが独自の真菌関連の一意のセット持っているからです。

 

物質がこのネットワークをどのように流れているのかを理解するために、成熟した木から隣の苗木に移動するときに糖にズームインしましょう。

砂糖の旅は地面より高い所、天蓋の上の最も高い木の葉から始まります。

光合成(photosynthesis)によって糖をつくるために、葉はそこでたっぷり日光を使います。

この必須燃料は、それから木を通って厚い樹液の幹の根本まで移動します。

そこから、糖は根に流れ落ちます。

菌根菌は、根の先端に遭遇し、真菌の種類に応じて、外側の根の細胞を取り囲むかまたは貫通します。

菌類は糖を生産することができませんが、木と同じように、真菌は燃料のためにそれらが必要です。

しかしながら、真菌は木の根よりもはるかに効率的に土壌から栄養素を収集し、木の根にこれらの栄養素を渡すことができます。

一般に、物質の流れは、より豊富な場所からより豊富でない場所へ、または発生源から流れ出る方へとなります。

それは、糖が木の根から真菌の菌糸へ流れることを意味します。

ある糖が真菌に入ると、それらは細胞間の孔を通るか、または特別な中空輸送体の菌糸を通り、菌糸に沿って移動します。

真菌は一部の糖を吸収しますが、しかし一部は上を移動して隣の木の根の中に入ります。これは日陰で成長し、そして糖を光合成する機会が少ない苗木についてです。

 

しかし、なぜ真菌が木から木へと資源を運んでいるのでしょうか。

これは菌根のネットワークの、ミステリアスなものの1つです。

真菌が、土壌の栄養素と糖を木と交換するのは、双方にとって恩恵があり理にかなっています。

菌類は木々の間のネットワークの一部なことから、さして明白でない方法で恩恵を得ますが、しかし正確な方法は完全には明らかではありません。

たぶん真菌の恩恵は、可能な限り多くの様々な木との繋がりからのもので、そして木の間で分子を往復させることで、その繋がりを最大化します。

それとも、もし真菌が木々の間の交換を促進しないのならば、植物は菌類への貢献を減らすかもしれません。

 

理由が何であれ、これらの真菌は、木々の間に信じられないほどの量の情報を通します。

菌根を通して、栄養素または信号伝達の分子がやって来るとき、彼ら自身の種族のメンバーからか否かを、木は見分けることができます。

情報がやって来るとき、兄弟姉妹や親のような近親者からなのか、見分けることさえできます。

木はまた、彼らの真菌ネットワークを介して、干ばつや昆虫の攻撃などの出来事に関する情報を共有できます。そして、脅威を見越して、彼らの隣人に生産または保護酵素(protective enzymes)を増加させます。

 

森林の健康は、これらの複雑なコミュニケーションや交換に依存しています。

総ての事がとても深く相互に関連し、1つの種族にインパクトを与えるものは、他にインパクトを与えるはずです。

だから、木は緊急時に警報を鳴らすことができますが、しかし、どのようにして彼らは正確に彼ら自身を守るのでしょうか。

 

このビデオをチェックしてください、気が遠くなるような答えのために。

 

 

----- 2019/0718公開のビデオを観て -----

TEDから公開されるアニメーションは、歴史や科学などを手短にに伝えるものが多数あり、かなり楽しめます。

このビデオ、なにを言ってるのですか... の問いかけをされたことくらいから始まり、雑かもしれませんが訳してみました。アーカイブしておきます。

森がどのように成り立っているのかを知る上で、とても興味深いものでした。樹木、草、コケ、キノコなどの植物だけではなく、そこの土壌に暮らす菌類などを含めて大切な関係にあることが伝えられています。

菌類を媒体にして、まるで、ニューロンのように情報伝達がされており、森林全体でメモリーバンクのようだと考えてもいいのかも知れません。(映画アバターのワン・シーンを思い出します)

そして、自然界の情報伝達の方法に多様な仕組みがあることに驚きます。

 

フェイスブックのページ: TED (ニュース・メディアのウエブサイト)

 

----- パズルのピース -----

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