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奇妙な暗い奈落の底が木星に発見されましたが、それは何だ

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奇妙な暗い奈落の底が木星に発見されましたが、それは何だ

(図 Jupiter Abyss クレジットNASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS/Gerald Eichstadt/Sean Doran)

 

木星を周回する宇宙船からの6月の見事な新しい写真は、惑星が私達を見ているかのように見せます。

ジュノー(Juno)の最新のフライバイ(flyby)[接近飛行]でスナップされた画像は、木星のジェット・ストリーム(jet streams)の1つの中に、奇妙な真っ黒な渦が渦巻いている様子を表しています。

 

(Fig.1) ジュピターのアビス

 

一方で、有名なレッド・スポット(Red Spot)[大赤斑]は大規模なハリケーンのような嵐であることが知られていますが、その暗いいとこは、よりミステリアスです。

暗い円を取り囲む雲の形成は、それが渦であることを明らかにしますが、しかし、それを超えて科学者は、- 非公式にアビス(Abyss)[深淵]と呼ばれる - そこで何が形成されているか確信がありません。

 

木星の大気の暗い特徴は、明るい特徴よりも深く動く傾向があるため、アビスは実際に現れる深い穴かもしれません」と、6月10日にこの画像を紹介した天文学写真のチームは述べます。「しかし、推測のままで証拠はありません」

ジュノー宇宙船は、5月下旬に20回目の惑星へのフライバイを行い、木星の雲の上から約14,800キロメートル離れたところから画像を撮影しました。

 

美しい深淵:5月29日に、木星の20回目の科学フライバイを実行したときに、この暗い中心の渦の景観を撮影しました。 詳細については、Jupiter Abyss - Mission Juno  をご覧ください。

 

そのライフタイム[運用期間]に何百もの素晴らしい画像を送ってきたジュノー・ミッションは、2018年に終了する予定でしたが、しかし、さらに15のフライバイを予定し2021年まで延長されました。 (ジェノルド・エイヒシュタット(Gerald Eichstädt)氏とセアン・ドラン(Seán Doran)氏によって処理された) アビスのようなジュノーカム(JunoCam)の生画像は、ミッションのWebサイト( JunoCam : Processing - Mission Juno )で一般公開されています。

 

Juno Listens to Jupiter's Auroras

(1:10) 2016/09/03 ・・・ 貼られていたものと同様なNASAビデオ

 

 

----- 出典 -----

www.theweathernetwork.com(出典のソース)

www.missionjuno.swri.eduapod.nasa.govwww.nasa.gov

 

----- 2019/06/16公開の記事を読んで -----

このアビス(奈落の底、深い淵とかそんな意味)と呼ばれるものを見たときは、想像の上を行く凄いものがあるものだ、と驚きました。「行ってみなければ、分からない」を、改めて知ることになったジュノー探査機の観測です。

地球の大気に高気圧や低気圧があるように、木星にも大きな規模の大気変動があることを改めて知ります。「雲は上昇気流のところにできる」地球の一般論をそのまま当てはめて良いとしたら、この穴のように見えるものは、おそらくスーパー高気圧(下降気流)ではないかと思います。

もしも、スーパー高気圧により、「大気圏の上層部で冷やされた大気」が、深部にいきなり落とし込まれているのなら、そうして極超冷却されている所があるのかも知れません。

木星は、もう少し大きければ点火して、太陽になったかも知れない天体とも言われており、木星の大気の特徴から学ぶことが多そうです。

なお、これがエイリアン基地への通路だとする主張するその道の方の論説は、これまでのところ見かけません。

 

木星 - Wikipedia

大赤斑 - Wikipedia

ジュノー (探査機) - Wikipedia

 

----- パズルのピース -----

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